米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)のクラウド部門AWSは16日、半導体設計分野への投資でインテル(INTC.O) との提携を強化し、人工知能(AI)用チップの生産をインテルに委託することに合意したと発表した。
インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)も従業員宛てメモで、AWSが大口顧客となり、半導体設計サービスと受託生産の契約を獲得したと明らかにした。
AWSは既に、データセンター向けの複数の半導体設計を手がけており、少なくともそのうちの1種類のパッケージをインテルに委託している。
両社によると、今後インテルはAWSのためにAI用チップを生産するほか、AWSはインテルの外部顧客にとって入手可能な最先端プロセスノードの「18A」を利用できるようになる。
インテルは、ゲルシンガー氏の経営立て直し計画にとって重要な柱となっている半導体受託生産事業を分離しない方針。同事業にとって、アマゾンはようやく確保できた大口顧客となっている。