勉強を始める前に気分がだるかったら、わずか2分間の運動をするだけでも脳が活性化する可能性があります。そんな研究結果が先月、医学誌トランスレーショナル・スポーツ・メディシンに発表されました。
スウェーデン・ヨンショーピング大学の研究チームは今回、2009年から19年にかけて18~35歳を対象に運動の効果を調べた13件の研究結果を分析しました。
その結果、若年成人が2分~1時間の有酸素運動を行った場合、学習能力や記憶力が向上することが判明しました。有酸素運動として想定されているのは、ジョギングやウォーキング、サイクリングなどです。
研究チームはさらに、軽度から激しい運動を120秒間行うだけでも「学習記憶、計画立案および問題解決の能力、集中力、言葉の滑らかさ」が向上すると指摘しました。最大2時間にわたりプラスの効果が続くとしています。