Japanese newspaper
三合さんごうめし四合よんごうだご
2024-12-05 07:10:29
Translation
Anonymous 11:12 07/12/2024
0 0
Add translation
三合さんごうめし四合よんごうだご
label.tran_page

むかし宮崎みやざきあるむらに、いつもはらをすかせている大喰おおぐらいのおとこがいました

label.tran_page

このおとこは、いつも「ひだりぃのぉ」とっていたので、村人むらびとたちは「ひだりぃどん」とんでいました

label.tran_page
ひだりぃとはこの地方ちほうでは「はらがひもじい」という意味いみです
label.tran_page
このころ百姓ひゃくしょうたちはつくったべい全部ぜんぶさむらいられてしまい、いつもひもじいおもをしていました
label.tran_page

あるとき、ひだりぃどんが夜中よなかこっそりクワをってかけていることが、村中むらなかうわさになりました

label.tran_page
じつひだりぃどんは、だれないやまなか秘密ひみつんぼかく」をつくっていたのでした
label.tran_page
かくことがおかみ(おかみ)にばれると、られくびになるほど重大じゅうだい犯罪はんざいでした
label.tran_page

やがてあきになり、ひだりぃどんはかくから一升いっしょうほどのべい収穫しゅうかくしました

label.tran_page
そして真夜中まよなかこのべいいて、ゆめにまでべいめしはらいっぱいべました
label.tran_page
ところがあくるとなりひとがひだりぃどんのいえなかのぞいてみると、ひだりぃどんはニカっとわらったままんでいました
label.tran_page

村人むらびとたちは「きゅうはらいっぱいべたからんでしまったのだろう」と、可哀かわいそうおもい、ひだりぃどんをかくのほとりにほうむってあげました

label.tran_page
そして毎年まいとしこのかくいねつくってこめき、おはかそなえてあげました
label.tran_page

ひと一度いちどべられるべいりょうは「雑炊いちごうぞうすい、ニごうがゆ三合飯さんごうはん四合よんごうダゴ」とい、「雑炊ぞうすいなら一合いちごうかゆならニごうめしなら三合さんごう団子だんごなら四合よんごう」と、むかしからわれています

label.tran_page