一方いっぽう、ロシア各地かくちの当局とうきょくによりますと、2日にち、ウクライナと国境こっきょうを接せっする西部せいぶのクルスク州しゅうでビルなどが複数ふくすうの無人むじん機きの攻撃こうげきを受うけたほか、ブリャンスク州しゅうでは2つの村むらがウクライナ軍ぐんの砲撃ほうげきを受うけたとしています。

また西部せいぶベルゴロド州しゅうの知事ちじは、1日にちから2日にちにかけてウクライナ側がわから激はげしい砲撃ほうげきが繰り返くりかえされ、2人にんが死亡しぼうしたほか複数ふくすうのけが人けがにんが出でていると発表はっぴょうし、プーチン政権せいけんに反対はんたいするロシア人じんなどの義勇ぎゆう兵へいを名乗なのる2つの組織そしきが関与かんよを主張しゅちょうしています。

その上うえで、こうした事態じたいをあらゆる手段しゅだんを講こうじて阻止そしするよう治安ちあん機関きかんのFSB＝連邦れんぽう保安庁ほあんちょうの長官ちょうかんや内相ないしょうに指示しじするなど、危機きき感かんを募つのらせていることをうかがわせています。

イギリス国防省こくぼうしょうは2日にち「ロシア軍ぐんは自国じこくの国境こっきょう地域ちいきか、ウクライナ占領せんりょう地域ちいきか、どちらの防衛ぼうえいを強化きょうかするかという深刻しんこくなジレンマに直面ちょくめんしている」と分析ぶんせきしています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうは1日にち、自身じしんのSNSでロシアによる攻撃こうげきを非難ひなんした上うえで「市民しみんがシェルターに来きたのに閉鎖へいさされているようなことは二度にどと起おきてはならない」と述のべました。

そして「シェルターが24時間じかん確実かくじつに利用りようできるようにすることは、地方ちほう当局とうきょくの明確めいかくな義務ぎむだ。もし現場げんばで義務ぎむが果はたされないのであれば、それを罰ばっするのが法ほう執行しっこう機関きかんの直接ちょくせつ的てきな責任せきにんだ」としてシェルターの管理かんり態勢たいせいを強化きょうかする考かんがえを示しめしました。

シェルターは、ウクライナ国内こくないの宿泊しゅくはく施設しせつや店舗てんぽ、学校がっこうなどに設もうけられていて地元じもとメディアは1日にち、キーウ市し当局とうきょくの話はなしとして市内しないには強度きょうどや安全あんぜん性せいなどが確認かくにんされているシェルターはおよそ3500か所かしょあると伝つたえています。