「防災ぼうさい科学かがく技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ」は観測かんそくされた雨量うりょうがその地域ちいきにとってどの程度ていど珍めずらしいか、具体ぐたい的てきには「どのくらいの期間きかんに1度ど起おきるか」を過去かこのレーダーによる解析かいせきデータなどから計算けいさんし、珍めずらしさの度合どあいに応おうじて6段階だんかいに評価ひょうかした結果けっかをウェブサイトで公表こうひょうしています。

それによりますと、東日本ひがしにっぽんと西日本にしにほんの多おおいところで総そう雨量うりょうが400ミリから500ミリ前後ぜんごに達たっし、各地かくちで浸水しんすい被害ひがいが相次あいついだ先日せんじつの大雨おおあめで、東海とうかい地方ちほうでは3日にち午前ごぜん3時じまでの24時間じかん雨量うりょうが豊橋とよはし市しや浜松はままつ市しを含ふくむ愛知あいち県けん東部とうぶや静岡しずおか県けん西部せいぶを中心ちゅうしんに6段階だんかいのうち最もっとも珍めずらしい「100年ねんに1度どよりも頻度ひんどが低ひくい」まれな大雨おおあめとなっていたことが分わかりました。

また関東かんとう甲信こうしんでも3日にち午前ごぜん3時じまでの24時間じかんに、茨城いばらき県けんで100年ねんに1度どよりも頻度ひんどが低ひくいまれな雨あめとなった地域ちいきがあったほか、埼玉さいたま県けん南部なんぶや東京とうきょう23区くでも5年ねんから30年ねんに1度ど程度ていどのまれな雨あめとなっていました。

さらに、近畿きんきでも川かわの氾濫はんらんが相次あいついだ和歌山わかやま県けん北部ほくぶを中心ちゅうしんに、2日にち午後ごご1時半じはんまでの6時間じかんの雨量うりょうが100年ねんに1度どよりも頻度ひんどが低ひくい大雨おおあめとなっていました。

豪雨ごうう災害さいがいの被害ひがい実態じったいに詳くわしい静岡しずおか大学だいがくの牛山うしやま素行そこう教授きょうじゅは「どれくらいの雨量うりょうだと災害さいがいが起おきるのかは地域ちいき差さが大おおきく、例たとえば24時間じかん雨量うりょうなら数すう倍ばいの単位たんいで違ちがうため雨あめの絶対ぜったい量りょうだけでは危険きけん度どが十分じゅうぶんわからない。その地域ちいきにとってめったにない雨あめになっているかを知しることは防災ぼうさい上じょう有効ゆうこうで、このウェブサイトや気象庁きしょうちょうのキキクルなどでも危険きけん性せいを知しることができる。これからの大雨おおあめの季節きせつに、こうした情報じょうほうを活用かつようしてほしい」と話はなしていました。