NATOの
首脳会議が14
日、ブリュッセルの
本部で
開かれ、
会議にはG7サミット=
主要7
か国首脳会議を
終えたバイデン
大統領が
初めて出席しました。
NATOは、今後10年の課題と対処に向けた提言を盛り込んだ報告書を去年まとめ、この中で政治的な決定の在り方など機構改革のほか、報告書として初めて中国に触れ、その影響力の拡大とNATOとしての対応の必要性に言及しました。
今回の会議ではこの報告書を元にしたNATOの機構と戦略の改革案の承認をめぐって意見が交わされたものとみられます。
またNATOは、ロシアや中国に対抗することを念頭に、各国が資金を提供して最先端技術の開発を進める基金を設けることを検討していて、会議を通じてこうした課題に一致した対応を取ることを確認するとともに、同盟の結束を内外にアピールしたい考えです。
会議に先立ち、NATOのストルテンベルグ事務総長は記者団に「同盟にとって極めて重要な時期に開かれる会議だ。われわれはきょう欧米関係の新たな1章を開く」と述べ、連携の強化に自信を示しました。
バイデン大統領「NATOは極めて重要」
アメリカのバイデン
大統領は
首脳会議を
前にしたNATOの
関連イベントで「アメリカにとってNATOは
極めて
重要だ。
集団的自衛権の
行使を
定めた
北大西洋条約第5
条は、
厳粛なる
義務だ。
ヨーロッパ諸国は
アメリカが
ここにいること、アメリカが
喜んでここに
戻ってきたことを
知っておいて
欲しい」と
述べ、トランプ前大統領の
在任中にぎくしゃくした
加盟国との
関係の
修復に
努める姿勢を
示しました。
また、トランプ前大統領が加盟各国に強く求めてきた、国防予算の増額に関しては「10か国以上が目標を満たし、それ以外の国は目標に向けた途上にある。これは大事なことだ」と述べ、アメリカとして各国に引き続き増額を求めていく考えを示しました。