中国で
19日まで
開かれた
共産党の
重要会議に
合わせ、
憲法の
改正に関する
独自の
提言をインターネット
上で
発表した
人権派弁護士が
当局に
拘束されたことがわかり、習
近平指導部は
言論統制を
強める
姿勢を
鮮明にしています。
拘束されたのは
中国・
北京で
活動する
人権派弁護士の
余文生氏です。
家族などによりますと、余氏は19日朝、自宅近くで連行され、20日朝になって警察から「公務を妨害した疑いで拘束した」と通知があったということです。
中国では19日まで共産党の重要会議が開かれ、憲法を改正して習近平国家主席の指導思想を盛り込む方針が決まりました。
余氏はこの会議に合わせて18日、憲法の改正に関する独自の提言をインターネット上で発表し、国のトップである国家主席を複数の候補者による選挙で選ぶべきだなどと提案していました。
妻の許艶さんは19日夜、NHKの取材に対して「市民が声を上げただけで拘束するなんて、憲法に定められた言論の自由はどこにあるのか」などと話していました。
中国の憲法には言論の自由が規定されていますが習近平指導部は言論統制を強めていて、批判的な言論を厳しく取り締まる姿勢を鮮明にしています。