去年12
月の
有効求人倍率は1.06
倍と
前の
月と
同じでした。
企業からの
新規求人は
前の
年の
同じ月と
比べ12
か月連続で
減少し、
厚生労働省は「
新型コロナウイルスの
感染が
再び拡大し、
仕事を
探す人も
減ったため、
有効求人倍率は
横ばいとなった。
求人の
減少傾向は
続いていて、
緊急事態宣言の
影響も
懸念される」と
話しています。
厚生労働省によりますと
仕事を
求めている
人1
人に対して、
企業から
何人の
求人が
あるかを
示す去年12
月の
有効求人倍率は1.06
倍となり、
前の
月と
同じでした。
全国のハローワークにある企業からの求人「有効求人数」は209万5200人と、前の年の同じ月より57万928人、率にして21.4%減少しています。
このうち去年12月、出された企業からの新規求人は72万2181人と、前の年の同じ月より16万5532人、率にして18.6%減って、12か月連続の減少となりました。
新規求人の減少を産業別で見ると
▽宿泊業・飲食サービス業は31.4%
▽生活関連サービス業・娯楽業は30.8%
▽卸売業・小売業は28.3%
▽情報通信業は26.8%などとなっています。
一方で仕事を探すためのハローワークへの登録の申し込みは先月、30万1488件で、前の年の同じ月より4%減って、2か月連続の減少となりました。
新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、仕事を探す活動を控える人が増えたとみられています。
有効求人倍率を都道府県別でみると
▽最も高いのは福井県で1.54倍
▽次いで岡山県で1.41倍
▽島根県で1.37倍などとなっています。
一方、最も低かったのは
▽沖縄県で0.72倍
▽神奈川県で0.76倍
▽滋賀県で0.82倍などとなっています。
有効求人倍率が1倍を下回ったのは11の府と県になっています。
また去年1年間の平均の有効求人倍率は1.18倍で、前の年を0.42ポイント下回り、オイルショックの影響で1年間で0.59ポイント下がった1975年以来の大きな減少幅となりました。
厚生労働省は「新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、仕事を探す人も減ったため有効求人倍率は横ばいとなった。求人の減少傾向は続いていて、緊急事態宣言の影響も懸念される」と話しています。