カメラマンは「イルピンの橋はしを渡わたって、住民じゅうみんが避難ひなんするところを撮影さつえいする予定よていだった。私わたしたちが車くるまに乗のって、検問けんもん所しょを過すぎたときに銃撃じゅうげきが始はじまった。ブレント・ルノーさんは首くびを撃うたれた」と当時とうじの状況じょうきょうについて説明せつめいしています。

日本語にほんご教師きょうしをしているアリョーナ・ブィチコフスカさん（33）もその1人にんで、現地げんち時間じかんの13日にち夕方ゆうがた、NHKのインタビューに応おうじ「怖こわいですが、頑張がんばります」と話はなしていました。

ブィチコフスカさんは、夫おっとと夫おっとの姉あね、それに飼かっている猫ねことともに、キエフ市内しないの地下鉄ちかてつの構内こうないで寝泊ねとまりしながら避難ひなん生活せいかつを送おくっています。

ブィチコフスカさんが撮影さつえいした地下鉄ちかてつの構内こうないの映像えいぞうには、ホーム横よこの通路つうろに、避難ひなんしている人ひとたちが家いえから持ち込もちこんだ毛布もうふを敷しいて生活せいかつしている様子ようすがうつっていて、中なかには、小ちいさい子こども連づれの親子おやこもいます。

日にち中ちゅうは、数すう時間じかんほど自宅じたくに戻もどって家事かじをしたり、シャワーを浴あびたりしているということですが、取材しゅざいに応おうじてくれたこの日ひは「自宅じたくに戻もどったとき、近ちかくから大おおきな爆発ばくはつ音おんが聞きこえ、怖こわくなったのでいつもより早はやくシェルターに戻もどりました」と話はなしていました。

また、国内こくないにいる母親ははおやや友人ゆうじんと毎日まいにち、連絡れんらくを取とっているということで「『元気げんき？』とか『どう？』と送おくって、『私わたしは生いきている』ということばがあるだけでいいのです」と日々ひび、安否あんぴの確認かくにんをしているということです。

ロシア軍ぐんが首都しゅとキエフへの攻勢こうせいを強つよめていることについて、「ウクライナ軍ぐんが私わたしたちを守まもってくれると信しんじています。もちろん怖こわいですが、頑張がんばります。ここは私わたしの街まちなので、最後さいごまでキエフに残のこると思おもいます。私わたしたちのことを祈いのってください」と話はなしていました。

ロシアがどのような兵器へいきを求もとめているのかや、中国ちゅうごく側がわの反応はんのうについては明あきらかにしていませんが、この政府せいふ関係かんけい者しゃは「ロシアが特定とくていの兵器へいきの不足ふそくに直面ちょくめんしている」と指摘してきしたということです。

アメリカ・ホワイトハウスで安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくを担当たんとうするサリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは13日にち、CNNテレビに出演しゅつえんし「中国ちゅうごくがロシアに対にたいしてどの程度ていどの物質ぶっしつ的てき、経済けいざい的てきな支援しえんを行おこなうのか注視ちゅうししている」と述のべています。

サリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは14日にちにイタリアの首都しゅとローマで、中国ちゅうごくで外交がいこうを統括とうかつする楊潔いさぎよチ政治せいじ局きょく委員いいんと会談かいだんする予定よていで、中国ちゅうごくに対にたいし、ロシアへの支援しえんは許ゆるさないとの姿勢しせいを明確めいかくに示しめすものとみられます。

ウクライナ情勢じょうせいをめぐって中国ちゅうごくは、制裁せいさいに反対はんたいするなどロシア寄よりの姿勢しせいを示しめす一方いっぽうで、「緊張きんちょうがエスカレートし、制御せいぎょできなくなるのを防ふせぐことが急務きゅうむだ」と繰り返くりかえし軍事ぐんじ面めんでの支援しえんを行おこなうことには消極しょうきょく的てきな立場たちばを示しめしています。

前日ぜんじつからおよそ10万まん人にん増ふえています。

このうち、およそ6割わりにあたる165万まん人にん余あまりがポーランドに避難ひなんしたということです。

このほか、ハンガリーに避難ひなんした人ひとが24万まん人にん余あまり、スロバキアが19万まん人にん余あまり、モルドバが10万まん人にん余あまり、ルーマニアが8万まん人にん余あまりなどとなっています。

また、ロシアに避難ひなんした人ひとも10万まん人にん余あまりとなっています。

一方いっぽうで、チェルノブイリ原発げんぱつが2月つき、ロシア軍ぐんに占拠せんきょされて以降いこう、職員しょくいんらが休やすみなしに働はたらき続つづけた結果けっか、心身しんしんともに疲労ひろうがたまっていて、原発げんぱつの安全あんぜんに関かかわる機器ききの修理しゅうりや保守ほしゅに支障ししょうが出でているとの連絡れんらくがウクライナ側がわからあったとしています。

グロッシ事務じむ局長きょくちょうは「職員しょくいんたちがますます悲惨ひさんな状況じょうきょうに直面ちょくめんしている」などとして、原発げんぱつの安全あんぜん確保かくほに向むけ、IAEAとしてさらに迅速じんそくに対応たいおうしていく必要ひつようがあるという考かんがえを強調きょうちょうしました。

このうちのおよそ1万まん人にんが暮くらす最大さいだい都市としサンパウロでは、毎週まいしゅう日曜日にちようびに、住民じゅうみんたちがカトリックの教会きょうかいでミサを行おこなっています。

13日にちもおよそ100人にんが集あつまり、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうで亡なくなった人ひとたちを悼いたむとともに、ウクライナの平和へいわを願ねがって祈いのりをささげました。

13日にちの動画どうがでは、ロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけたウクライナ西部せいぶにある軍ぐんの施設しせつの被害ひがいについて、死亡しぼうした35人にんやけがをした134人にんの中なかには一般いっぱん市民しみんも含ふくまれると伝つたえています。

またロシア軍ぐんが掌握しょうあくしたと主張しゅちょうする南部なんぶの都市としヘルソンでは、13日にち、数すう千せん人にんの市民しみんが「ヘルソンはウクライナだ」などと叫さけびながらデモ行進こうしんをしたと報ほうじています。

さらに、ヘルソン州しゅうでは、ロシア軍ぐんが住民じゅうみんに対にたいし、集会しゅうかいやロシア軍ぐんに関にかんする情報じょうほうの拡散かくさんを禁きんじる「違法いほうな規制きせい」を課かそうとしていると、ロシア軍ぐんのものと見みられる文書ぶんしょを示しめしながら伝つたえています。

またウクライナ南部なんぶのミコライフへの攻撃こうげきでは、9人にんが死亡しぼうしたほか、付近ふきんの町まちでも、多おおくの住宅じゅうたくが被害ひがいを受うけがれきの下したから住民じゅうみんの男性だんせいが救出きゅうしゅつされたことを写真しゃしんとともに伝つたえています。

そして、北部ほくぶのチェルニヒウでは夜間やかんの攻撃こうげきでアパートなどが被害ひがいを受うけ1人にんが死亡しぼうしたと、炎上えんじょうする建物たてものの消火しょうか活動かつどうの様子ようすをうつした映像えいぞうとあわせて報ほうじています。

ルノーさんはウクライナの首都しゅとキエフの中心ちゅうしん部ぶから西にしに20キロほどの街まち、イルピンで取材しゅざい中ちゅうだったということで、ほかにもけがをしたジャーナリストがいるということですが詳くわしい状況じょうきょうはわかっていません。

犠牲ぎせい者しゃの多おおくは、砲撃ほうげきやミサイル攻撃こうげき、空爆くうばくなどによって命いのちを落おとしたということです。

およそ100発はつの爆弾ばくだんが投下とうかされ、病院びょういんなどのインフラが破壊はかいされたとしています。

参加さんかした女性じょせいは「市民しみんまで犠牲ぎせいになるのは決けっして許ゆるされないことで、ウクライナへの連帯れんたいを示しめしたい」と話はなしていました。

また、別べつの女性じょせいは「戦闘せんとうをさらにエスカレートさせてはならず、一いち市民しみんとして反対はんたいしていることを示しめさなければならない」と話はなしていました。

そして「交渉こうしょうに向むけた、真しんの、決定けってい的てきな動うごきが起おきますように。また人々ひとびとが安全あんぜんに避難ひなんできますように。そしてこの虐殺ぎゃくさつを止とめてください」と訴うったえ、多おおくの信者しんじゃたちとともに、平和へいわへの祈いのりをささげました。