SMBC
日興証券の
幹部4
人が
相場操縦の
疑いで
逮捕された
事件で、
不正とされる
株取引は、
社内の
株取引を
監視する
システムに
不審な
取り引きとして
検知され、
副社長まで
報告が
上がっていたことが
関係者への
取材で
分かりました。
同様の株取引はその後も繰り返されていた疑いがあり、東京地検特捜部は社内の管理体制に問題があったとみて実態解明を進めているものとみられます。
SMBC日興証券のエクイティ本部の前本部長、トレボー・ヒル容疑者や(51)エクイティ部の前部長の山田誠容疑者ら(44)4人は、おととし11月までのおよそ1年間に、特定の5つの銘柄について株価の下落を防ぐため不正な取り引きを行ったとして金融商品取引法違反の相場操縦の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
関係者によりますと、山田前部長は証券会社の自己資金で株を売買するエクイティ部のトップとして不正な取り引きを行っていたとみられますが、これらの取り引きは社内の株取り引きを監視するシステムが不審な取り引きとして検知し、山田前部長はコンプライアンスを担当する「売買管理部」から指摘を受けていたということです。
システムが検知した内容は、エクイティ部を統括する副社長にも報告されていましたが、不正とされる取り引きはその後も是正されず、繰り返されていた疑いがあるということです。
特捜部と証券取引等監視委員会は、会社の内部管理体制に問題があったとみて、実態解明を進めているものとみられます。
副社長は特捜部の任意の事情聴取に対し「取り引きが違法だという認識はなかった」などと説明しているということです。
特捜部は逮捕された幹部4人の認否を明らかにしていません。