ロシア財務省は21日が期日となっていたドル建て国債の利払いを完了したと発表しました。経済制裁以降、利払いは2回目で再びデフォルトを回避したとみられます。
ロシア財務省は22日、21日が期日になっていたドル建て国債の利払いについて、6563万ドル、日本円にしておよそ79億の支払いを完了したと発表しました。
この利払いはロシアの通貨ルーブルでも可能でしたが、ロイター通信によりますと国債を購入した債権者は中継銀行のJPモルガン・チェースを通じて、ドルで支払われたと明らかにしています。
ロシアがウクライナ侵攻に対する経済制裁を受けて以降、国債の利払いを実施するのは2回目ですが、これでデフォルトを再び回避したとみられます。
ロシア国債の利払いは今後、3月28日に1億200万ドル、31日に4億4700万ドルの期限を迎え、4月4日には今年最初の満期償還を控えているため最多となる20億ドルを支払う義務があり、デフォルトに陥る可能性は依然、高いままです。