【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（26日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうの開始かいしから1か月かげつ余あまりとなります。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる26日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナとは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

マリウポリに複数ふくすうの集団しゅうだん墓地ぼち 200人にん埋葬まいそうも国連こくれん

ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめるウクライナ東部とうぶマリウポリの市民しみんの被害ひがいについて、現地げんちの人権じんけん状況じょうきょうを監視かんしする国連こくれんの代表だいひょうは25日にちに開ひらいた会見かいけんで、衛星えいせい写真しゃしんの分析ぶんせきから複数ふくすうの集団しゅうだん墓地ぼちが確認かくにんされたとしたうえで「このうちの1つにはおよそ200人にんが埋葬まいそうされているとみられる」と述のべました。

ただ埋葬まいそうされているのが兵士へいしなのか民間みんかん人じんなのかは判別はんべつできないということです。

国連こくれんは今月こんげつ24日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも1081人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしていますが、激はげしい戦闘せんとうが続つづくマリウポリなどでは確認かくにんが取とれておらず、実際じっさいの犠牲ぎせい者しゃの数かずはこれよりはるかに多おおいとしています。

中国ちゅうごくとインド外相がいしょう会談かいだん即時そくじ停戦ていせんの重要じゅうよう性せいで一致いっち

中国ちゅうごくの王おう毅あつし外相がいしょうは25日にち、訪問ほうもん先さきのインドの首都しゅとニューデリーでジャイシャンカル外相がいしょうと会談かいだんしました。両りょう外相がいしょうの対面たいめんでの会談かいだんは、2020年ねん6月つきに係争けいそう地帯ちたいのインド北部ほくぶラダック地方ちほうで双方そうほうの軍ぐんに死傷ししょう者しゃが出でる衝突しょうとつが起おきて以降いこう、初はじめてです。

会談かいだんでは、ウクライナ情勢じょうせいについて意見いけんが交かわされ、インド外務省がいむしょうによりますと、両りょう外相がいしょうは即時そくじ停戦ていせんや外交がいこうと対話たいわに戻もどることの重要じゅうよう性せいで一致いっちしました。

モルドバ国連こくれん機関きかんなどが避難ひなん者しゃに生活せいかつ費ひ支給しきゅう開始かいし

ウクライナの隣国りんごくモルドバでは、戦禍せんかを逃のがれてきた人ひとたちの生活せいかつを支援しえんするため国連こくれん機関きかんなどが現金げんきんを支給しきゅうする活動かつどうを始はじめました。

UNHCR＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょのまとめによりますと、ウクライナからモルドバに逃のがれてきた人ひとたちは、24日にちの時点じてんで人口じんこうの1割わり以上いじょうに相当そうとうするおよそ37万まん人にんに上のぼっています。避難ひなん生活せいかつが長期ちょうき化かする中なか、UNHCRや国際こくさいNGOなどは人々ひとびとの生活せいかつ費ひを支援しえんするため1人にんあたり120ドル、日本にっぽん円えんにして1万まん4000円えんあまりを支給しきゅうする活動かつどうを始はじめました。

プーチン大統領だいとうりょう一層いっそう厳きびしい言論げんろん・情報じょうほう統制とうせい

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは25日にち、誤あやまった情報じょうほうを拡散かくさんした個人こじんや団体だんたいに罰則ばっそくを科かすとする追加ついかの法案ほうあんに署名しょめいし、情報じょうほうの対象たいしょうがロシア軍ぐんについてだけでなく、海外かいがいで活動かつどうするロシアの政府せいふ機関きかんに拡大かくだいされました。

ロシアでは今月こんげつ、軍ぐんの活動かつどうについて意図いと的てきに誤あやまった情報じょうほうを拡散かくさんしたとみなした場合ばあいに、最高さいこうで懲役ちょうえき、もしくは禁錮きんこ15年ねんを科かすなどとする法律ほうりつが成立せいりつしています。

今回こんかい、その対象たいしょうがロシア軍ぐんについての情報じょうほうだけでなく、大使館たいしかんなど海外かいがいで活動かつどうするロシアの政府せいふ機関きかんに拡大かくだいされました。

プーチン政権せいけんはウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうに反対はんたいする声こえが広ひろがらないよう神経しんけいをとがらせていて、厳きびしく言論げんろん統制とうせいし、圧力あつりょくに屈くっせず、批判ひはんし続つづける人々ひとびとを徹底てっていして封じ込ふうじこめるねらいがあるものと見みられます。

マリウポリ破壊はかいされた劇場げきじょう推計すいけい300人にん死亡しぼう 600人にん救出きゅうしゅつか

ウクライナ東部とうぶのマリウポリで16日にちに破壊はかいされた劇場げきじょうについて、ロイター通信ろいた-つうしんなどはマリウポリ市し幹部かんぶの話はなしとして当時とうじ、避難ひなんしていたのはおよそ900人にんで、300人にんが亡なくなり、600人にんが救出きゅうしゅつされたとする推計すいけいを伝つたえました。

現状げんじょうでは、警察けいさつや医療いりょう関係かんけい者しゃなどの手てで死者ししゃの確認かくにんを行おこなうのは不可能ふかのうだったため、劇場げきじょうに避難ひなんしていた人ひとや出入でいりした人ひとの記録きろく、それに目撃もくげき者しゃの話はなしから計算けいさんしたとしていて、被害ひがいの正確せいかくな実態じったいは今いまも明あきらかになっていません。

米べい国防こくぼう総省そうしょう高官こうかん “ロシア軍ぐん東部とうぶ地域ちいきでの軍事ぐんじ作戦さくせんを強化きょうか”

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは25日にち、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシア軍ぐんについて、首都しゅとキエフに向むけて前進ぜんしんする兆候ちょうこうが見みられないとしたうえで、親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょくが影響えいきょう力りょくを持もつ東部とうぶ地域ちいきで軍事ぐんじ作戦さくせんを強化きょうかしているとの見方みかたを示しめしました。

この地域ちいきでは、地上ちじょうでの激はげしい戦闘せんとうや集中しゅうちゅう的てきな空爆くうばくが行おこなわれていて、この高官こうかんはウクライナ側がわとの停戦ていせん交渉こうしょうで、より実質じっしつ的てきな利益りえきを確保かくほできるようにすることなどがねらいだと指摘してきしました。

一方いっぽう、ロシア軍ぐんが戦力せんりょくを強化きょうかするため、ジョージアの一部いちぶ地域ちいきに駐留ちゅうりゅうするロシア軍ぐん部隊ぶたいをウクライナに投入とうにゅうする兆候ちょうこうが見みられると明あきらかにしました。

仏ふつマクロン大統領だいとうりょうマリウポリからの市民しみん避難ひなん支援しえんの方針ほうしん

フランスのマクロン大統領だいとうりょうは25日にち、ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめているウクライナ東部とうぶの要衝ようしょう、マリウポリから市民しみんの避難ひなんを支援しえんする人道的じんどうてきな作戦さくせんをトルコ、ギリシャとともに行おこなう方針ほうしんを明あきらかにしました。

今後こんご、48時間じかんから72時間じかん以内いないにプーチン大統領だいとうりょうとも会談かいだんを行おこなって詳細しょうさいを詰つめたいとしています。

マクロン大統領だいとうりょうは「数すう日にち後ごには実行じっこうできるように態勢たいせいを整ととのえているところだ。最もっとも緊急きんきゅうを要ようすることであり、私わたしたちの義務ぎむだ」と述のべ、できるだけ早はやく実現じつげんしたいという考かんがえを示しめしました。

“新あらたな安全あんぜん保障ほしょうの枠組わくぐみ” 依然いぜんとして隔へだたり

ロシアとウクライナの停戦ていせんに向むけて仲介ちゅうかい役やくを担になうトルコのエルドアン大統領だいとうりょうは25日にち、地元じもとの記者きしゃ団だんに対にたいして、ウクライナが求もとめている新あらたな安全あんぜん保障ほしょうの枠組わくぐみなどで双方そうほうが合意ごういに近ちかづいているという認識にんしきを示しめしました。

これに対にたいしウクライナのクレバ外相がいしょうはトルコの外交がいこう努力どりょくに謝意しゃいを示しめしつつも「現状げんじょうを客観きゃっかん的てきに評価ひょうかすることも重要じゅうようだ。ロシアとの意見いけんの一致いっちはない」として、エルドアン大統領だいとうりょうの発言はつげんを否定ひていしました。

ロシアとウクライナ双方そうほうの立場たちばに、依然いぜんとして隔へだたりがあると強調きょうちょうしたかたちです。

ドイツ政府せいふ年内ねんないにロシア産さんの石油せきゆ・石炭せきたんから脱却だっきゃく目指めざす

ウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけ、ロシアへのエネルギー依存いぞんからの脱却だっきゃくを目指めざすドイツ政府せいふは、石油せきゆの輸入ゆにゅうについて、ことし中ちゅうにほぼなくすことを目指めざすという方針ほうしんを明あきらかにしました。

25日にちに記者きしゃ会見かいけんしたドイツのハーベック経済けいざい・気候きこう保護ほご相しょうは、ロシアからのエネルギーの輸入ゆにゅうを減へらし、調達ちょうたつ先さきの多角たかく化かを全力ぜんりょくで進すすめていると強調きょうちょうしました。

そのうえで石油せきゆについては、企業きぎょうが調達ちょうたつ先さきを切り替きりかえたり、ロシアとの契約けいやくの更新こうしんを見送みおくったりしていて、輸入ゆにゅうに占しめるロシア産さんの割合わりあいが、現在げんざいの35％から向むこう数すう週間しゅうかんでおよそ25％に下さがるとしています。

そのうえで、年内ねんないにはほぼなくすことを目指めざすとしています。

また石炭せきたんも、調達ちょうたつ先さきの変更へんこうなどでロシア産さんの割合わりあいが減少げんしょうしていて、ことしの秋あきには、依存いぞんからおおむね脱却だっきゃくできる見通みとおしだとしています。

欧米おうべい大手おおて格付かくづけ会社かいしゃ3社しゃロシアの国くにや企業きぎょうの格付かくづけ取り下とりさげる方針ほうしん

欧米おうべいの大手おおて格付かくづけ会社かいしゃ3社しゃは、EU＝ヨーロッパ連合れんごうによるロシアへの制裁せいさいに対応たいおうするため、ロシアの国くにや企業きぎょうに対にたいする格付かくづけを取り下とりさげる方針ほうしんを明あきらかにしました。

「S＆Pグローバル・レーティング」と「フィッチ・レーティングス」、そして「ムーディーズ」の3社しゃが25日にちまでに発表はっぴょうしました。

EUは今月こんげつ15日にち、経済けいざい制裁せいさいの一環いっかんとしてロシアやロシアの企業きぎょうに対にたいする格付かくづけを禁止きんしする方針ほうしんを発表はっぴょうし、来月らいげつ15日にちより前まえに格付かくづけを取り下とりさげるよう求もとめていて、各社かくしゃがこれに対応たいおうしました。

3社しゃはこれまでに、ロシア国債こくさいの格付かくづけについて厳きびしい経済けいざい制裁せいさいを受うけ、通貨つうかルーブルが下落げらくするなど大おおきな影響えいきょうが出でているとして、デフォルト＝債務さいむ不ふ履行りこうに近ちかい水準すいじゅんまで引き下ひきさげていました。

3社しゃの格付かくづけは、世界せかいの投資とうし家かが国債こくさいや社債しゃさいに投資とうしする際さい、信用しんよう力りょくを判断はんだんするための参考さんこうにされるため、格付かくづけが取り下とりさげられることで、ロシアへの投資とうし環境かんきょうはさらに厳きびしくなると指摘してきされています。

ロシア国防こくぼう相しょうの動静どうせいに関心かんしん集あつまる

ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシア軍ぐんの苦戦くせんが伝つたえられる中なか、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうの側近そっきん、ショイグ国防こくぼう相しょうの動静どうせいに関心かんしんが集あつまっています。

ショイグ国防こくぼう相しょうは今月こんげつ11日にちに開ひらかれた安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎで、プーチン大統領だいとうりょうに戦況せんきょうに関にかんする報告ほうこくを行おこなったあと、メディアの前まえに姿すがたを見みせていませんでした。

その後そのご、24日にちになってロシア大統領だいとうりょう府ふは、プーチン大統領だいとうりょうとショイグ国防こくぼう相しょうを含ふくむ複数ふくすうの閣僚かくりょうが、モニター越ごしで会議かいぎを行おこなっているとする1枚まいの画像がぞうを掲載けいさいしたうえで、国防こくぼう相しょうが戦況せんきょうなどを報告ほうこくしたと伝つたえました。

こうした中なか、ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは24日にち、国営こくえいの通信つうしん社しゃなどに対にたいして「ショイグ国防こくぼう相しょうは多忙たぼうを極きわめていて、メディアに対応たいおうする時間じかんがないだけだ」と述のべ、ウクライナでの軍事ぐんじ作戦さくせんの指揮しきをとるなど公務こうむを続つづけているとしています。

ウクライナ公共こうきょう放送ほうそうが伝つたえる戦況せんきょう

25日にちの放送ほうそうでは、地元じもと当局とうきょくの情報じょうほうとして、この日ひ、東部とうぶハリコフの診療しんりょう所しょに設もうけられた人道じんどう支援しえんの拠点きょてんがロシア軍ぐんによる爆撃ばくげきを受うけ、4人にんが死亡しぼうし、7人にんがけがをしたと伝つたえています。

ハリコフでは、前日ぜんじつの24日にちにも郵便ゆうびん局きょくの近ちかくに設もうけられた人道じんどう支援しえん拠点きょてんがミサイル攻撃こうげきを受うけ、6人にんが死亡しぼうし17人にんがけがをしたとしています。

24日にちの攻撃こうげきの瞬間しゅんかんとされる映像えいぞうには、駐車ちゅうしゃ場じょうにできた人ひとの列れつからわずかに離はなれた場所ばしょで突然とつぜん黒くろい煙けむりが上あがり、人々ひとびとが逃にげていく様子ようすがとらえられています。

また、北部ほくぶのチェルニヒウでは連日れんじつの空爆くうばくで病院びょういんや幼稚園ようちえん、学校がっこうなどに被害ひがいが及およんでいるほか、橋はしも破壊はかいされ住民じゅうみんの移動いどうに影響えいきょうが出でているということです。

このほか中部ちゅうぶのカリニフカでは、24日にちに石油せきゆの貯蔵ちょぞう施設しせつが爆撃ばくげきを受うけ、死傷ししょう者しゃの数かずなどはまだ明あきらかになっていないとしています。

国連こくれん機関きかん「これまでに少すくなくとも1081人にんの市民しみんが死亡しぼう」

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまった先月せんげつ24日にちから今月こんげつ24日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも1081人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち93人にんは子こどもだということです。

亡なくなった人ひとのうち、344人にんが東部とうぶのドネツク州しゅうとルガンスク州しゅうで、737人にんはキエフ州しゅうや東部とうぶのハリコフ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなど各地かくちで確認かくにんされています。多おおくの人ひとたちは砲撃ほうげきやミサイル、空爆くうばくなどによって命いのちを落おとしたということです。

また、けがをした人ひとは1707人にんに上のぼるということです。

今回こんかいの発表はっぴょうには、ロシア軍ぐんの激はげしい攻撃こうげきを受うけている東部とうぶマリウポリなどの確認かくにんが取とれていない犠牲ぎせい者しゃの数かずは含ふくまれておらず、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは実際じっさいの数かずはこれよりはるかに多おおいとしています。