【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（8日の動き） - Easy News

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる8日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

米べいIT大手おおてメタ「サイバー攻撃こうげきが増加ぞうか」

フェイスブックから社名しゃめいを変更へんこうしたアメリカのIT大手おおて、メタは7日にち、インターネット上じょうの脅威きょういについてまとめた最新さいしんの報告ほうこく書しょを公表こうひょうし、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを受うけて偽にせ情報じょうほうが拡散かくさんされるなど、サイバー攻撃こうげきが増加ぞうかしたと明あきらかにしました。

具体ぐたい的てきには、ベラルーシ政府せいふとのつながりが指摘してきされている組織そしきがウクライナ軍ぐんの複数ふくすうの関係かんけい者しゃのアカウントを乗っ取のっとり、ウクライナ軍ぐんが戦たたかわずに降伏ごうぶくし国家こっかのリーダーが国外こくがいに逃亡とうぼうしたという偽にせ情報じょうほうの投稿とうこうを英語えいごやポーランド語ごで行おこなっていたということです。

また、軍事ぐんじ侵攻しんこうに便乗びんじょうし利用りよう者しゃの興味きょうみを引ひく動画どうがから広告こうこく付つきのウェブサイトに誘導ゆうどうするなど、詐欺さぎを行おこなっていた数すう万まん件けんのアカウントを削除さくじょしたとしています。

米べい議会ぎかいロシアとベラルーシに「最恵国さいけいこく待遇たいぐう」取り消とりけす法案ほうあん可決かけつ

アメリカ議会ぎかいの上下じょうげ両院りょういんは7日にち、ロシアとベラルーシに対にたいする経済けいざい制裁せいさいとして、「最恵国さいけいこく待遇たいぐう」と呼よばれる貿易ぼうえき上じょうの優遇ゆうぐう措置そちを取り消とりけすための法案ほうあんを可決かけつしました。バイデン大統領だいとうりょうの署名しょめいを経へて成立せいりつし、北朝鮮きたちょうせんやキューバと同おなじように、ロシアやベラルーシからの輸入ゆにゅう品ひんに平均へいきんで30％の高たかい関税かんぜいがかかる見通みとおしです。また、議会ぎかいはロシア産さんの原油げんゆなどのエネルギーの輸入ゆにゅうを禁止きんしするための法案ほうあんも可決かけつしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう “ボロジャンカはブチャより深刻しんこく”

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは7日にち公開こうかいしたビデオメッセージで、ロシア軍ぐんが撤退てったいした首都しゅとキーウ近郊きんこうのブチャで多おおくの市民しみんが殺害さつがいされているのが見みつかったことについて「ロシアが、自由じゆうや人間にんげんの安全あんぜん保障ほしょう、人権じんけんにとって、地球ちきゅう上じょうで最大さいだいの脅威きょういになっていることがブチャで明あきらかになった」と述のべました。そのうえで、キーウから北西ほくせいにおよそ50キロ離はなれたボロジャンカの状況じょうきょうに触ふれ「ボロジャンカはもっとひどい状況じょうきょうだ」と述のべ、ブチャよりも深刻しんこくな被害ひがいが出でていると訴うったえました。

米べいオースティン国防こくぼう長官ちょうかん “ロシア側がわと意思いし疎通そつうできず”

アメリカのオースティン国防こくぼう長官ちょうかんは7日にち、議会ぎかい上院じょういんの公聴こうちょう会かいで、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうをめぐり「プーチン大統領だいとうりょうは首都しゅとキーウを速すみやかに制圧せいあつできると考かんがえていたが、間違まちがいだった。いまはおそらく首都しゅとの制圧せいあつに見切みきりをつけ、南部なんぶと東部とうぶに集中しゅうちゅうしている」と指摘してきしました。

また、ロシアの国防こくぼう相しょうと連絡れんらくをとろうとしているものの、ロシア側がわが応おうじず、意思いし疎通そつうができていない現状げんじょうを明あきらかにしました。オースティン国防こくぼう長官ちょうかんはロシア側がわとの対話たいわを維持いじするため2月つき中旬ちゅうじゅん以降いこう、ロシアのショイグ国防こくぼう相しょうと頻繁ひんぱんに連絡れんらくをとろうとしているものの「ロシア側がわが反応はんのうせず、あまりうまくいっていない」と述のべました。そのうえで「ロシア側がわへの働はたらきかけをやめるわけではない。われわれは指導しどう部ぶと対話たいわする能力のうりょくを持もたなければならない」と述のべ、国防こくぼう相しょうへの呼よびかけを続つづける考かんがえを示しめしました。

ウクライナ東部とうぶの市民しみんに避難ひなん呼よびかけ

ロシア国防省こくぼうしょうは7日にち、ウクライナ東部とうぶのハルキウや南部なんぶのミコライウ、それに南東なんとう部ぶのザポリージャなどにあるウクライナ軍ぐんの燃料ねんりょう施設しせつをミサイルで破壊はかいしたと発表はっぴょうしました。ロシア軍ぐんがインフラを攻撃こうげきする理由りゆうについて、イギリス国防省こくぼうしょうは7日にち、ウクライナ軍ぐんの補給ほきゅう能力のうりょくを弱よわめ、ウクライナ政府せいふへの圧力あつりょくを強つよめるねらいがあると指摘してきしています。また、アメリカのシンクタンク、「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は6日にち、ロシア軍ぐんが近ちかく、東部とうぶのルハンシク州しゅうとドネツク州しゅうで大だい規模きぼな攻撃こうげきを行おこなう準備じゅんびをしている可能かのう性せいがあるという見方みかたを示しめしました。

ウクライナのベレシチュク副ふく首相しゅしょうは6日にち、東部とうぶのルハンシク州しゅうやドネツク州しゅうなどの市民しみんに対にたいし「攻撃こうげきにさらされ、助たすけられなくなる」としてすみやかに避難ひなんするよう呼よびかけました。またルハンシク州しゅうの知事ちじも7日にち「この数すう日間にちかんが避難ひなんの最後さいごのチャンスだ。敵てきは移動いどう経路けいろを断たとうとしている」と強つよい危機きき感かんを示しめしました。

国連こくれん人権じんけん理事りじ会かいロシアの理事りじ国こく資格しかく停止ていしの決議けつぎを採択さいたく

ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで7日にち、国連こくれん総会そうかいの緊急きんきゅう特別とくべつ会合かいごうが開ひらかれ、ウクライナの首都しゅと近郊きんこうのブチャなどで多おおくの市民しみんの遺体いたいが見みつかったことを受うけて、アメリカなどが提出ていしゅつした決議けつぎ案あんの採決さいけつが行おこなわれました。

決議けつぎ案あんは「ロシアによる重大じゅうだいかつ組織そしき的てきな人権じんけん侵害しんがいに強つよい懸念けねんを表明ひょうめいする」としていて、ロシアの国連こくれん人権じんけん理事りじ会かいの理事りじ国こくとしての資格しかくを停止ていしするよう求もとめています。

採決さいけつの結果けっか、欧米おうべいや日本にっぽんなどあわせて93か国かこくが賛成さんせいし、ロシアのほか中国ちゅうごくや北朝鮮きたちょうせんなど24か国かこくが反対はんたい、インドやブラジル、メキシコなど58か国かこくが棄権きけんし、棄権きけんと無む投票とうひょうを除のぞいた国くにの3分ぶんの2以上いじょうの賛成さんせいで、決議けつぎが採択さいたくされました。

政府せいふロシアへの追加ついか制裁せいさい措置そちを検討けんとう

G7の外相がいしょう会合かいごうに出席しゅっせきした林はやし外務がいむ大臣だいじんは、記者きしゃ団だんに対にたいし「ロシアに対にたいして制裁せいさいを通をつうじて圧力あつりょくを強化きょうかしていく必要ひつよう性せいについて一致いっちした。日本にっぽんとして着実ちゃくじつに制裁せいさいを実施じっししていく考かんがえを表明ひょうめいした」と述のべました。

政府せいふはG7の首脳しゅのう声明せいめいを踏ふまえ、ロシアに対にたいする追加ついかの制裁せいさい措置そちをとる方針ほうしんで、プーチン大統領だいとうりょうらに行いっている資産しさん凍結とうけつの対象たいしょう拡大かくだいや、輸出ゆしゅつ禁止きんしの対象たいしょうの拡大かくだい、それにロシアへの新規しんき投資とうしの禁止きんしなどを行おこなう案あんが出でています。

欧米おうべい企業きぎょう多額たがくの損失そんしつ見通みとおしを相次あいついで発表はっぴょう

ロシアによるウクライナへの侵攻しんこうを受うけてロシア事業じぎょうからの撤退てったいなどを決きめた欧米おうべいの企業きぎょうの間までは、関連かんれんして多額たがくの損失そんしつが出でるとの見通みとおしを発表はっぴょうする動うごきが相次あいついでいます。

イギリスの石油せきゆ大手おおてシェルは、ロシア事業じぎょうからの撤退てったいに伴ともなう損失そんしつが、先月せんげつまでの3か月かげつ間かんで最大さいだい50億おくドル、日本にっぽん円えんで6200億おく円えん近ちかくに上のぼるとの見通みとおしを明あきらかにしました。

シェルはロシアからの原油げんゆや天然てんねんガスなどの調達ちょうたつを段階だんかい的てきに終了しゅうりょうさせ、ロシア事業じぎょうから完全かんぜんに撤退てったいする方針ほうしんで、関連かんれん資産しさんの評価ひょうか上じょうの損失そんしつなどが膨ふくらむ見込みこみです。

また、アメリカの石油せきゆ大手おおてエクソンモービルは、ロシア極東きょくとうのサハリン沖おきで進すすめてきた石油せきゆ・天然てんねんガス開発かいはつ事業じぎょう「サハリン1」からの撤退てったいで、最大さいだい40億おくドル、日本にっぽん円えんで5000億おく円えん近ちかくの損失そんしつが出でる可能かのう性せいがあるとしています。

さらにアメリカの金融きんゆう大手おおてJPモルガン・チェースは、ロシア関連かんれんでおよそ10億おくドル、日本にっぽん円えんで1200億おく円えん余あまりの損失そんしつが出でる可能かのう性せいがあるとしているほか、オランダのビール大手おおてハイネケンも、ロシアで展開てんかいするビールや飲料いんりょう水すいなどの事業じぎょうの売却ばいきゃくに伴ともなって、4億おくユーロ、日本にっぽん円えんで540億おく円えん近ちかくの損失そんしつが出でる見込みこみだとしています。

金融きんゆう市場しじょうでは、こうしたロシア関連かんれんの損失そんしつによって企業きぎょう業績ぎょうせきが悪化あっかすることへの警戒けいかいも出でています。

米べいがロシアの航空こうくう3社しゃに罰則ばっそく

アメリカのバイデン政権せいけんは7日にち、ロシアの航空こうくう会社かいしゃ3社しゃがことし2月つき下旬げじゅんに発動はつどうした輸出ゆしゅつ規制きせいに違反いはんしたとして、罰則ばっそくを科かすと発表はっぴょうしました。

具体ぐたい的てきには、最大さいだい手しゅのアエロフロートのほか、アズール・エア、UTエアの3社しゃが、輸出ゆしゅつ規制きせいの対象たいしょうとなっているボーイング製せいの航空こうくう機きなどを使つかってロシアの都市としと中国ちゅうごく、インド、トルコなどの都市としを結むすぶ便びんを運航うんこうしたとしています。

アメリカ商務省しょうむしょうは、罰則ばっそくとしてこの3社しゃがアメリカ企業きぎょうの製品せいひんやサービスを一切いっさい受うけられないようにするほか、ほかの国くにの企業きぎょうにも同様どうようの協力きょうりょくを求もとめ、運航うんこうを難むずかしくするねらいです。

少すくなくとも1611人にんの市民しみんが死亡しぼう国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょ

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから今月こんげつ6日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも1611人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

このうち131人にんは子こどもだということです。

死亡しぼうした人ひとのうち、1119人にんはキーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで、492人にんは東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで確認かくにんされています。

また、けがをした人ひとは2227人にんにのぼるということです。

多おおくの人ひとたちは砲撃ほうげきやミサイル、空爆くうばくなどによって命いのちを落おとしたり、負傷ふしょうしたりしたということです。

今回こんかいの発表はっぴょうには、ロシア軍ぐんの激はげしい攻撃こうげきを受うけている東部とうぶマリウポリなどで確認かくにんがとれていない犠牲ぎせい者しゃの数かずは含ふくまれておらず、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは実際じっさいの数かずはこれよりはるかに多おおいとしています。