遊覧船を運航する企業組合では、先月16日から東北新幹線が一部区間で不通になっている影響で、一日当たりの遊覧船の利用客数は地震の発生前と比べると半数ほどにとどまっているということです。
東北新幹線が14日に全線で運転が再開されることについて、松島島巡り観光船企業組合の高野裕太さんは「関東圏からの利用客が多かったので、影響は大きかったです。大型連休の前に再開であす以降の予約も徐々に増えてきているので安心しています」と話していました。
また、松島町に本社があるかまぼこ店では、東北新幹線が不通になっている影響で、ここ1か月間の売り上げが例年より2割余り落ち込んだということです。
さらに、原材料のスケソウダラなどの価格が上がった影響で今月、ほとんどすべての商品の価格を1割ほど値上げするなど厳しい状況が続いています。
店では、新幹線の再開による今後の売り上げの増加に期待を寄せています。
松島蒲鉾本舗の阿部博幸マネージャーは「新幹線の運転再開は非常にうれしいです。大型連休などに訪れる観光客に宮城の名産であるかまぼこを楽しんでもらえるよう準備を進めたいです」と話していました。