アメリカの今年1月から3月のGDP(国内総生産)は7四半期期ぶりのマイナス成長となりました。
アメリカ商務省が28日に発表した速報値によりますと、1月から3月の実質GDPの成長率は年率換算で前の期に比べて1.4%減りました。
マイナス成長となるのは2020年4月から6月以来、7四半期ぶりのことです。
前の期のGDPが6.9%増という高い伸びだったことの反動に加えて、輸入が17.7%増加する一方、輸出は5.9%減少して貿易赤字が膨らみ、GDPを押し下げたことがマイナス成長の要因となりました。
ただ、歴史的な物価高騰のなかでも個人消費が2.7%増、設備投資も9.2%増と堅調さを保っていて、エコノミストの多くは「景気が後退しているわけではない」との見方を示しています。