当初、運航会社は家族説明会の場に事故を起こしたのとは別の船の記録しか提出しておらず、出席した家族から疑問の声が上がって改めて「KAZU 1」の記録簿の開示を求めたところ、空欄の目立つ記録が示されたということです。
業務上過失致死の疑いで捜査している第1管区海上保安本部もこの記録簿を捜索で押収しているとみられ、桂田社長から任意で事情を聴くなどしてずさんな運航管理が常態化していなかったか調べを進めています。
沈没した観光船の運航会社「知床遊覧船」を含む4社でつくる「知床小型観光船協議会」は事故後、大型連休期間中の今月8日まで運航の自粛を決めていましたが、安全体制の見直しが必要だとして今月末まで自粛を延長することを決めました。 協議会では具体的な体制として、観光船を運航する際は複数の船で出港し、トラブルが起きた際に助け合うことなどを想定していて、自粛期間中に協議を重ねるとしています。 協議会では「加盟業者の起こした海難事故を重く受け止めています。安心して乗船していただける環境づくりに一丸となって取り組む必要があり、関係機関と相談し納得していただいた段階で運航したい」とコメントしています。
小型の観光船運航自粛 今月末まで延長