こうした中なか、5日にちにはウクライナ情勢じょうせいをめぐる国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの会合かいごうが開ひらかれ、グテーレス事務じむ総長そうちょうは、アゾフスターリ製鉄せいてつ所しょやその周辺しゅうへんの地域ちいきから、これまで2回かいにわたり、合あわせておよそ500人にんを避難ひなんさせたと説明せつめいしました。

東部とうぶの戦況せんきょうについて、ウクライナ大統領だいとうりょう府ふの顧問こもんを務つとめるアレストビッチ氏しは5日にち、メディアのインタビューに応おうじ「ロシア軍ぐんは、プーチン大統領だいとうりょうに“勝利しょうり”を提示ていじするため、今月こんげつ9日にちまでにマリウポリのアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょを掌握しょうあくしようとしている」という見方みかたを示しめしました。

そのうえで「製鉄せいてつ所しょの敷地しきち内ないでの戦闘せんとうが3日にち連続れんぞくで行おこなわれていることからも、彼かれらの必死ひっしさがわかる」と述のべました。

アレストビッチ氏しは、ロシア軍ぐんが、プーチン大統領だいとうりょうを満足まんぞくさせようと、戦果せんかを急いそいでいると非難ひなんしており、第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで旧きゅうソビエトがナチス・ドイツに勝利しょうりした、今月こんげつ9日にちの「戦勝せんしょう記念きねん日び」が近ちかづく中なか、マリウポリで、ロシア軍ぐんの攻勢こうせいが一層いっそう、強つよまることが懸念けねんされます。

そのうえで、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは「今週こんしゅう、アゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから150人にん以上いじょう、マリウポリやその周辺しゅうへんから300人にん以上いじょうが人道じんどう回廊かいろうによって避難ひなんし、医療いりょうや財政ざいせい的てきな援助えんじょなど必要ひつような支援しえんを受うけている」と述のべました。

一方いっぽうで「今いまも、ロシア軍ぐんはアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょへの攻撃こうげきをやめていないが、まだ女性じょせいや大勢たいせいの子こどもが残のこっており、助け出たすけだす必要ひつようがある。この地獄じごくを想像そうぞうしてほしい。2か月かげつ以上いじょうも砲撃ほうげきや爆撃ばくげき、すぐそばで人々ひとびとが亡なくなる状況じょうきょうが続つづいている」と述のべて、救出きゅうしゅつを急いそぐ必要ひつようがあると訴うったえました。