Japanese News: ロシア産石油原則禁輸岸田首相“削減時期実態踏まえ検討”

ロシア産さん石油せきゆ原則げんそく禁輸きんゆ岸田きしだ首相しゅしょう“削減さくげん時期じき実態じったい踏ふまえ検討けんとう”

May 9, 2022 11:05

Furigana

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんはG7＝主要しゅよう7か国かこくのオンラインの首脳しゅのう会合かいごうでロシア産さんの石油せきゆを原則げんそく禁輸きんゆする方針ほうしんを表明ひょうめいしたことについて、今後こんご実態じったいを踏ふまえて輸入ゆにゅうの削減さくげん時期じきなどを検討けんとうしていく考かんがえを示しめしました。またロシア極東きょくとうで進すすめられている石油せきゆや天然てんねんガスの開発かいはつ事業じぎょうの権益けんえきを維持いじする立場たちばに変かわりはないと強調きょうちょうしました。

ウクライナ情勢じょうせいをめぐって日本にっぽん時間じかんの9日にち未明みめい、G7のオンラインの首脳しゅのう会合かいごうが開ひらかれ、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんはロシア産さんの石油せきゆを原則げんそく禁輸きんゆする方針ほうしんを表明ひょうめいしました。

これについて岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは9日にち朝あさ、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで記者きしゃ団だんに対にたいし「G7とウクライナの連帯れんたいを改あらためて確認かくにんする会議かいぎとなった。石油せきゆについてもエネルギー資源しげんの大だい部分ぶぶんを輸入ゆにゅうに頼たよっているわが国わがくにとしては大変たいへん厳きびしい決断けつだんではあるが、G7の結束けっそくが何なによりも重要じゅうような時ときであり、今回こんかいのG7首脳しゅのう声明せいめいも踏ふまえロシア産さん石油せきゆの原則げんそく禁輸きんゆという措置そちをとることとした」と述のべました。

そのうえで「石油せきゆ輸入ゆにゅうの削減さくげんや停止ていしの時期じきなどは今後こんご、実態じったいを踏ふまえて検討けんとうしていく。すなわち時間じかんをかけてフェーズアウトのステップを取とっていくということだ」と述のべました。

また記者きしゃ団だんが「ロシア極東きょくとうで進すすめられている石油せきゆや天然てんねんガスの開発かいはつ事業じぎょう『サハリン1』『サハリン2』の権益けんえきを維持いじする立場たちばに変かわりはないか」と質問しつもんしたのに対にたいし「権益けんえきを維持いじすることについては変かわっていない」と述のべました。

さらに原子力げんしりょく発電はつでん所しょの再さい稼働かどうについて「安全あんぜん性せいを最さい優先ゆうせんにしながら再さい稼働かどうを進すすめていく方針ほうしんは全まったく変かわっていない。原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの基準きじゅんにしっかりとあったものは、地元じもとの理解りかいをしっかり得えることを前提ぜんていとしながら再さい稼働かどうを進すすめていく」と述のべました。

官房かんぼう長官ちょうかん「すでに他国たこくに代替だいたいする取り組とりくみに着手ちゃくしゅ」

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは午前ごぜんの記者きしゃ会見かいけんで「エネルギー安全あんぜん保障ほしょうを確保かくほしロシア産さんのエネルギーへの依存いぞん度どを低減ていげんするため、原油げんゆや天然てんねんガスの供給きょうきゅう源げんの多角たかく化か、上流じょうりゅう開発かいはつへの投資とうしの促進そくしん、そして再さいエネや原子力げんしりょくの利用りようも含ふくめあらゆる手段しゅだんを講こうじていく」と述のべました。

そのうえで、ロシア極東きょくとうで進すすめられている石油せきゆや天然てんねんガスの開発かいはつ事業じぎょうについて「国民こくみん生活せいかつや事業じぎょう活動かつどうへの悪影響あくえいきょうを最小さいしょう化かする方法ほうほうでフェーズアウトのステップを取とっていく。『サハリン1』『サハリン2』は極きわめて重要じゅうようなプロジェクトであり、権益けんえきは長期ちょうき的てきなエネルギーの安定あんてい供給きょうきゅう確保かくほの観点かんてんとロシアへの制裁せいさいの実効じっこう性せいの観点かんてんから引き続ひきつづき維持いじしていく」と述のべました。

そして記者きしゃ団だんが石油せきゆの禁輸きんゆと代替だいたい先さきの確保かくほのどちらが先さきになるか質問しつもんしたのに対にたいし「一般いっぱん論ろんで申し上もうしあげればどちらが先さきでどちらが後ごということではない。個別こべつの契約けいやくについて述のべることは控ひかえるが、すでに他国たこくに代替だいたいする取り組とりくみに着手ちゃくしゅしている」と述のべました。