アメリカ電力大手「ジョージアパワー」は31日、南部ジョージア州のボーグル原発3号機が営業運転を始めたと発表しました。
4号機も来年3月までに開始する見通しだということです。
アメリカでは1979年に起きたスリーマイル島の原発事故以降、原発の新設が止まっていましたが、気候変動への対応として原子力に再び注目が集まり、2012年に2基の建設が許可されました。
アメリカで新たに着工した原発の稼働は30年以上ぶりです。
3号機の最大出力は110万キロワットで、50万戸の家庭や企業への電力供給が可能だということです。
ただ、3号機の運転開始は2016年の予定でしたが7年遅れ、建設費も、2基合わせて140億ドルとの見通しが、310億ドル=日本円でおよそ4兆4000億万円まで膨れ上がりました。
「ジョージアパワー」は、「アメリカのクリーンエネルギーの未来を実現する上で、新たな原発がいかに重要な役割を果たせるかを示している」とコメントしています。