羽生さんはフィギュアスケートの男子シングルでソチ大会とピョンチャン大会の2つのオリンピックを連覇するなど長年、日本のエースとして活躍し、去年7月、プロのスケーターに転向しました。
羽生さんは4日夜遅く、自身の公式SNSを更新し、「いつも応援してくださっている皆様へ」と題して署名入りで結婚を発表しました。
お相手は明らかにしていませんが、この中で「この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました」と報告しています。
そして、ファンに向けて「プロに転向した今も、競技者としての過去も、人間として未熟な私ですが、皆様からのたくさんの応援や期待、そして視線から計り知れないほど大きな力をいただいてきました。本当にありがとうございます」と感謝の思いをつづっています。
そして今後に向けて「これからも、最高のスケートができるよう、一つ一つ、一瞬一瞬を積み重ね続けます。今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートと共に、全力で、前へと、生きていきます」とコメントしています。
スケーティングや表現力で多くのファンを魅了
プロスケーターの羽生結弦さんは、宮城県仙台市出身の28歳。
羽生さんはフィギュアスケートの男子シングルのエースとしてオリンピック2連覇、世界選手権優勝2回、グランプリファイナル4連覇と数々の国際大会を制し、2018年には国民栄誉賞を受賞しました。
きめ細かで流れるようなスケーティングと豊かな表現力、さらに完成度の高い4回転ジャンプは国内外を問わず多くのファンを魅了しました。
また、演技が終わったあとに羽生さんが好きなくまのぬいぐるみがリンクに投げ入れられる光景は大きな話題になりました。
羽生さんは自身3大会目となった北京オリンピックの後、去年7月に競技会からの引退を表明してプロのスケーターに転向しました。
その後は出演者は羽生さん1人という異例のアイスショーをみずからプロデュースしたり、ことし2月にはスケーターとして初となる東京ドームでの単独公演を成功させたりするなど活躍の場を広げていました。
結婚発表コメント 全文
応援してくださっている皆さま
いつも応援してくださり、ありがとうございます。
この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました。
これまでの24年間、スケートと共に生きてきました。
特に、この数年間は、コロナや自然災害、世界情勢等によって、不安定で目まぐるしく変化する世界の中で、多くのことを感じながら、スケートと向き合い、自分自身や世界について、さまざまなことを考え続けてきました。
プロに転向した今も、競技者としての過去も、人間として未熟な私ですが、皆様からのたくさんの応援や期待、そして視線から計り知れないほど大きな力をいただいてきました。
本当にありがとうございます。
今日も、人生をかけて「羽生結弦」のスケートを深め、一生懸命に努力を続け、進化していきます。
これからも、最高のスケートができるよう、一つ一つ、一瞬一瞬を積み重ね続けます。
今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートと共に、全力で、前へと、生きていきます。
そして、支えてくださいました方々や、これからも支えてくださる方々への感謝の気持ち共に、皆様の全てを、最高の形にできるように、滑り続けます。
これからも、どうかよろしくお願い致します。
地元の仙台市では
羽生さんの地元の仙台市では、祝福する声が聞かれました。
40代の会社員の男性は「おめでとうございます。オリンピックでの活躍を見て、当時羽生選手のグッズも買っていました。プロへの挑戦もすばらしいことだと思うので今後も頑張ってほしいです」と話していました。
仙台市の20代の男性は「結婚はびっくりしました。結婚相手が気になります。これからもっと有名になって仙台を盛り上げてほしいと思います」と話していました。
また、スリランカ出身で10年前に来日し、仙台市で働いているという30代の男性は「羽生選手の活躍はテレビで何度も見ていたので、結婚を発表したと聞いてうれしいです。結婚おめでとうと伝えたいです」と話していました。
中国でも速報 関連キーワードが検索1位と2位占める
中国では、共産党系のメディア「環球時報」が速報で伝えるなど関心の高さをうかがわせています。
中国のSNS「ウェイボー」では日本時間の5日未明には、羽生さんに関するキーワードが、検索ランキングで1位と2位を占めました。
羽生さんは名前の読み方から、中国では「柚子(ヨウヅ)」の愛称で親しまれ、高い人気があり、ウェイボー上には「おめでとう。柚子、これからも幸せに」などと結婚を祝福する投稿が相次ぎました。
また「あまりにも突然すぎる」とか「この気持ちをどう表していいのか。いまでも嘘だと思っている」など、突然の発表に驚く投稿も数多く見られました。