医師の診察は受けましたが、入院などはしないまま亡くなり、出入国在留管理庁は、対応に問題がなかったか、調査を進めています。
29日は、遺族や支援者が、東京・中央区の寺でウィシュマさんをしのぶ会を開き、主催者の発表でおよそ400人が訪れて、献花台に次々と花を手向けていました。
このあと、スリランカと日本のことばで、それぞれお経が読み上げられ、参列した人たちは、静かに手を合わせてウィシュマさんを悼んでいました。
来日中のウィシュマさんの遺族は、上川法務大臣と直接、面会するなどして、亡くなった原因の究明や施設内での様子を映した映像の開示を求めていますが、出入国在留管理庁は、映像については開示できないとしています。
ウィシュマさんの妹のワヨミさんは「姉は日本を愛していました。その日本で、こんなひどい状況で亡くなったことが、いまでも信じられません。私たちはスリランカに帰る時、『娘はなぜ亡くなったのか』という母の質問に答えなければなりません。真実が明らかになるよう協力をお願いしたい」と話していました。
献花に訪れた都内の70代の男性は「ウィシュマさんは、私の人生の半分しか生きられず、無念だったろうと思います。入管制度や収容の在り方の問題に、政府はきちんと向き合ってほしい」と話していました。