大きさが5ミリ以下の「マイクロプラスチック」はあらゆる場所に存在しています。エベレストの山頂から深海に生息する生き物、ペットボトルの水に人間の胎盤、母乳からも見つかっています。マイクロプラスチックは、野生動物を窒息させ、生態系を破壊し、人間の健康を脅かしますが、除去することが難しいことでも知られています。
だが、中国の科学者が、解決策を考え付いました。それは、イカの骨と綿でできた生分解性のスポンジです。
武漢大学の研究チームは、イカの骨のキチンと綿のセルロースを使い、生分解性のスポンジを作成しました。この二つの有機化合物は排水の汚染物質を除去することで知られています。
研究チームは、灌漑用水、池の水、湖水、海水の四つの異なった試料でスポンジを試験したところ、最大99.9%のマイクロプラスチックを除去することができました。