最近では韓国ドラマの舞台としても知られていて、日本人観光客も多く訪れるエリアです。
路地には各国の料理を提供する飲食店やナイトクラブが立ち並び、週末には多くの若者や観光客でにぎわう人気スポットです。
幅3.2メートル、長さは45メートル程度の細い坂道です。
事故現場のすぐ近くの場所を映したとみられるSNSに投稿された映像では、仮装した人々などで身動きがとれないほどに混み合っていた様子がうかがえます。
現場にいた人は韓国メディアの取材に対し「みんなで『押さないで』と声を上げたが、突然悲鳴に変わった」と混乱した様子を語っていました。
事故発生時には、壁をよじ登ったり、飲食店に駆け込んだりして難を逃れた人もいたということです。 発生から1時間で消防には「十数人が下敷きになっている」などの通報がおよそ80件寄せられたといいます。
この中には、10代と20代の日本人女性も含まれていました。 死者の多くは10代と20代の若者で、特に女性が多かったということです。 韓国の通信社・連合ニュースは、現場で救命活動に当たった医師の話として、多くは窒息が死因だったとしたうえで「ほとんどは心臓マッサージをしても蘇生できない状態だった」と振り返ったと報じています。
イテウォンを管轄するヨンサン区(龍山区)はハロウィーンに関する対策会議を開いていたものの、事故を想定した安全管理対策が議論された様子は確認できなかったと伝えてられています。 また、区が職員を現場付近に派遣していたものの、人数が足りず十分な対応ができなかったとしています。
そのうえで、「事故の原因を徹底的に調査し、今後同じような事故が起きないよう、抜本的な対策を講じる」と述べ、事故対応に全力を尽くす考えを強調しました。 韓国政府は11月5日までを国として犠牲者に哀悼の意を示す期間にすると発表しました。 警察はおよそ500人規模の捜査本部を設置して事故の経緯や原因を捜査することにしていますが、10万人をこえる人が集まることを行政は事前に予見できなかったのか、その対応の検証も原因究明の焦点となりそうです。
Q. 事故の前に何が?
Q. どのように事故は起きた?
Q. なぜ事故は起きた?
Q. 被害の規模は?
Q. 事故の真相究明は?