このうちベテランでは、36歳の長友佑都選手が4大会連続で、キャプテンを務めてきた34歳の吉田麻也選手が3大会連続でそれぞれ選ばれました。攻守の要として期待される遠藤航選手は2回目の選出です。またアジア最終予選で4試合連続でゴールをマークした伊東純也選手と、アジア最終予選で日本を本大会に導くゴールをあげた三笘薫選手は、いずれも初めてのメンバー入りで、ともに得意のドリブル突破から日本の攻撃を支えます。所属クラブで好調を維持している鎌田大地選手、久保建英選手、守田英正選手なども初選出となりました。このほか、けがの影響で代表メンバーから外れていた板倉滉選手、浅野拓磨選手なども選ばれました。
一方、けがなどのため代表から遠ざかっていた大迫勇也選手と、前回ロシア大会の決勝トーナメントで先制ゴールを決めた原口元気選手は選ばれませんでした。
(※数字は2022年11月1日現在の年齢)
▽川島永嗣選手(ストラスブール/フランス・39) ▽権田修一選手(清水エスパルス・33) ▽シュミット ダニエル選手(シントトロイデン/ベルギー・30)
▽長友佑都選手(FC東京・36) ▽吉田麻也選手(シャルケ/ドイツ・34) ▽酒井宏樹選手(浦和レッズ・32) ▽谷口彰悟選手(川崎フロンターレ・31) ▽山根視来選手(川崎フロンターレ・28) ▽板倉滉選手(メンヘングラートバッハ/ドイツ・25) ▽中山雄太選手(ハダースフィールド/イングランド・25) ▽冨安健洋選手(アーセナル/イングランド・23) ▽伊藤洋輝選手(シュツットガルト/ドイツ・23)
▽柴崎岳選手(レガネス/スペイン・30) ▽遠藤航選手(シュツットガルト/ドイツ・29) ▽伊東純也選手(スタッド・ランス/フランス・29) ▽浅野拓磨選手(ボーフム/ドイツ・27) ▽南野拓実選手(モナコ/フランス・27) ▽守田英正選手(スポルティング/ポルトガル・27) ▽鎌田大地選手(フランクフルト/ドイツ・26) ▽相馬勇紀選手(名古屋グランパス・25) ▽三笘薫選手(ブライトン/イングランド・25) ▽前田大然選手(セルティック/スコットランド・25) ▽堂安律選手(フライブルク/ドイツ・24) ▽上田綺世選手(セルクルブリュージュ/ベルギー・24) ▽田中碧選手(デュッセルドルフ/ドイツ・24) ▽久保建英選手(レアルソシエダード/スペイン・21)
サッカーワールドカップカタール大会は今月20日に開幕し、日本は23日に1次リーグの初戦でドイツと対戦した後、27日にはコスタリカと、12月1日にはスペインとそれぞれ戦います。
山根選手は「日本代表に選んでもらい、大変光栄に思っている。自分が夢見ていた舞台でもありうれしさ、ほっとする気持ち、もっとやらないといけないという思いがずっと心の中で絡み合っている」と話しました。そのうえで大会に向けて「得点に絡んでいく部分や思い切りのよさを存分に出し、僕にしかできないプレーを表現することが日本のためになると信じている。厳しいグループだと思うが日本代表ならやれると思っているし、そのための準備をこの瞬間から始めていきたい」と決意を新たにしていました。
ワールドカップカタール大会を目指す日本代表で攻撃の中心選手として活躍してきた大迫選手は、けがなどの影響で、ことし2月の試合を最後に、代表活動から遠ざかっていましたが9月のリーグ戦で途中出場で2得点を決めるなど状態をあげていたことから代表復帰への期待が高まっていました。1日の代表メンバーの発表に合わせて、ヴィッセルはホームのノエビアスタジアム神戸に記者会見の会場を設け、テレビや新聞などおよそ50人の報道陣が集まりましたが、大迫選手の名前は呼ばれず、驚きと落胆の声が上がりました。そして、チームの担当者が「ヴィッセルから選手の選出がありませんでしたので、記者会見は行えません」とアナウンスしていました。
J1は今月5日に最終節を迎えてシーズンが終わりますが、代表メンバーの多くが所属しているヨーロッパのリーグ戦はシーズン中で、ワールドカップ開幕の1週間前、今月13日まで試合があるチームもあります。それぞれが試合を終えて代表チームに合流するためメンバー全員がそろうのは14日ごろになるとみられます。 準備期間が短い中、選手たちはカタールの首都・ドーハに本拠地を置くクラブ「アルサッド」のトレーニング施設を拠点として調整を進めます。 そして17日にUAE=アラブ首長国連邦で大会前最後の強化試合として、ワールドカップに出場するカナダと対戦して最後の仕上げをしたうえで、初戦のドイツ戦に臨むことになります。
そしてこうした日程の変化に対応することや新型コロナウイルスへの感染などの不測の事態にも柔軟に対応するため今大会では、各チームが登録できる選手の人数が従来の23人から26人に増えました。1試合あたりの交代人数もこれまでの最大3人から5人に広がります。試合に向けては控えの選手15人に加えてチームスタッフ11人がベンチ入りできます。さらに、前回大会までは最大35人だった予備登録の人数についても増やし55人まで認められることになっています。
過去6大会の通算成績は、21試合で5勝11敗5引き分けです(※日本サッカー協会によるとPK戦となった試合は引き分けで換算)。
日本は▽アルゼンチンに0対1▽クロアチアに0対1▽ジャマイカに1対2と1次リーグの3試合全て敗れて敗退しましたが、ジャマイカ戦では中山雅史選手が日本のワールドカップ初ゴールをあげました。
▽1次リーグの初戦となったベルギー戦は2対2で引き分け▽第2戦のロシア戦では稲本潤一選手が2試合連続ゴールを決め、1対0で勝ってワールドカップ初勝利をあげました。▽第3戦のチュニジア戦は中田英寿選手のゴールなどで2対0で勝ち、グループ1位で初めて決勝トーナメントに進出しました。 ▽決勝トーナメントでは1回戦でトルコに0対1で敗れベストエイト進出はなりませんでした。
▽1次リーグの初戦となったオーストラリア戦では中村俊輔選手のゴールで先制しましたが、1対3で逆転負けしました。▽第2戦のクロアチア戦では0対0で引き分けた後▽第3戦はブラジルを相手に、先制こそしましたが、1対4で逆転負けし、2敗1引き分けで1次リーグ敗退となりました。
▽1次リーグでは初戦でカメルーンと対戦し、本田圭佑選手のゴールで1対0で勝ちました。▽第2戦ではオランダに0対1で敗れましたが▽第3戦のデンマーク戦では本田選手のゴールなどで3対1で勝って2勝1敗のグループ2位で2回目となる決勝トーナメント進出を決めました。 ▽決勝トーナメント1回戦はパラグアイとの試合はともに無得点のまま延長戦でも決着がつかず、ペナルティーキック戦で敗れました。
▽1次リーグの初戦では、コートジボワールを相手に本田選手のゴールで先制しましたが、その後逆転を許し1対2で敗れました。▽第2戦はギリシャに0対0で引き分けたあと▽第3戦は、コロンビアに1対4で敗れ、1勝もできずに1次リーグで敗退しました。
▽1次リーグの初戦となったコロンビア戦では香川真司選手のゴールなどで2対1で勝利しました。▽第2戦はセネガルと2対2で引き分けました。▽第3戦ではポーランドに0対1で敗れましたが、グループ2位となり、2大会ぶり3回目の決勝トーナメントに進出しました。 ▽決勝トーナメントの1回戦ではベルギーと対戦し、後半、原口元気選手と乾貴士選手が立て続けにゴールを決めて一時、2対0とリードしました。しかし、そこから3点を失い2対3で逆転負けを喫しました。
【メンバー発表】
【全選手紹介】日本代表26人 経歴・特徴 ワールドカップ2022
【日本代表発表 記者会見】
「総合的に今のベストとして選考」
「野心を持って戦ってくれるエネルギーに期待」
「世界の舞台にみんなで挑んで新しい景色を見たい」
【代表選手 反応】
DF長友佑都「悔しさを晴らすという思いで」
DF酒井宏樹「結果を残すことが使命」
DF板倉滉「ベスト8の壁を乗り越えたい」
DF谷口「身の引き締まる思い」DF山根「夢見ていた舞台」
堂安律「僕たちは失うものは何もない」
相馬勇紀「瞬発力など自分の持ち味を発揮したい」
GKシュミット ダニエル「世界にアピールをしたい」
大迫 選ばれず 会見場は驚き
【森保監督 記者会見ほぼ全文】
日本代表 今後の予定
カタール大会 初の11月開幕
【日本代表 過去のW杯成績】
1998年 フランス大会
2002年 日韓大会
2006年 ドイツ大会
2010年 南アフリカ大会
2014年 ブラジル大会
2018年 ロシア大会