浜田防衛相「断じて容認できるものではない」
発射されたのは午後9時34分、39分、そして42分で、いずれも最高高度が150キロ程度、飛行距離は500キロ程度だということです。
落下したのはいずれも朝鮮半島東側の日本海で、日本のEEZ=排他的経済水域の外側と推定されるとしています。
これまでのところ、航空機や船舶などへの被害は確認されていないということです。
浜田大臣は今回の発射について「2日の23発以上のミサイルの発射や、3日のICBM=大陸間弾道ミサイル級の可能性があるものを含む弾道ミサイルの発射など、朝鮮半島、そして地域の緊張を著しく高めており、断じて容認できるものではない」と非難し、北朝鮮側に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにしました。
先月も発射が相次ぎ、 ▽1日にピョンヤン郊外のスナン(順安)付近から短距離弾道ミサイル2発、 ▽4日に北部のチャガン(慈江)道ムピョンリ(舞坪里)付近から日本の上空を通過させる形で中距離弾道ミサイル1発を発射しました。 ▽続いて6日にピョンヤン郊外のサムソク(三石)付近から短距離弾道ミサイル2発、 ▽9日に東部のカンウォン(江原)道ムンチョン(文川)付近から短距離弾道ミサイル2発を発射しました。 ▽また12日に西部のピョンアン(平安)南道ケチョン(价川)付近から巡航ミサイル2発、 ▽14日にピョンヤン郊外のスナン(順安)付近から短距離弾道ミサイル1発、 ▽28日には、カンウォン(江原)道トンチョン(通川)付近から短距離弾道ミサイル2発を発射しました。 ▽そして2日には、南北の分断後初めて海上の境界線を越えた短距離弾道ミサイル1発を含め20発余りのミサイルを発射していました。 ▽さらに、3日午前にも長距離弾道ミサイル1発を含む合わせて3発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射していました。
アメリカはことし9月に続いて先月も、原子力空母を日本海に再び展開し、日本や韓国とともに共同訓練を行いました。 さらに先月17日から28日にかけて、韓国軍の定例の野外機動訓練が一部アメリカ軍も参加して実施されたほか、31日から最新鋭のステルス戦闘機などおよそ240機を投入して米韓空軍による5年ぶりの大規模訓練が行われています。 この訓練は当初、4日までの予定でしたが、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射などを受け、3日になって期間を延長することが決まりました。 一方、北朝鮮は先月9日までの15日間、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の立ち会いのもとで、戦術核運用部隊の訓練を実施し、弾道ミサイルを7回発射しました。 キム総書記は「必要な場合、すべての軍事的な対応措置を講じていく」と述べていて、北朝鮮は2日、南北の分断後初めて海上の境界線を越えて落下した短距離弾道ミサイル1発を含め20発余りのミサイルを発射しました。 北朝鮮は米韓両国に対し訓練の中止を求める談話を連日発表し、訓練の期間延長に対しても、3日夜、談話を出して「とても危険で、誤った選択だ。無責任な決定は現在の状況を統制不能の局面に追いやっている」と強く反発していました。
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