ロシア通信は、北朝鮮からの衣類などの輸入は1980年代から90年代にかけて行われていたとしていますが、今回、ロシアが輸入を再開したいとする背景などは伝えていません。
ただ「ロシアには需要がある」とするロシア大使館のコメントを伝えていて、ウクライナの戦地で兵士の装備品などの損失が深刻化しているとみられる中、兵士のための服や靴を調達する目的の可能性もあります。
北朝鮮の動向を分析しているアメリカの研究グループ「38ノース」は4日、衛星写真を公開し、3両編成の列車が数時間かけて北朝鮮とロシアの国境にかかる橋を越えてロシア側に移動したことを確認したと発表しました。
列車の運行目的や何を運搬しているのかは、画像からは確認できないとしています。
ただ、この研究グループは、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官が今月2日「北朝鮮が、大量の砲弾をロシアにひそかに供与しているという情報がある」と指摘したことに触れ、列車が運行された目的などを注視しています。
一方、北朝鮮側はことし9月、ロシアへの武器の輸出について、今後の計画も含めて否定しています。
北朝鮮とロシアの間の列車をめぐっては、新型コロナウイルスの影響でおととしから運行を停止していましたが、ロシアメディアが2日、再開されたと伝えていました。
ロシア通信は、北朝鮮からの衣類などの輸入は1980年代から90年代にかけて行われていたとしていますが、今回、ロシアが輸入を再開したいとする背景などは伝えていません。
ただ「ロシアには需要がある」とするロシア大使館のコメントを伝えていて、ウクライナの戦地で兵士の装備品などの損失が深刻化しているとみられる中、兵士のための服や靴を調達する目的の可能性もあります。