「春はるの褒章ほうしょう」 WBC日本にっぽん代表だいひょうチームなど644人にんと20の団体だんたいが受章じゅしょう

また、大会たいかい後ごの周囲しゅういの反響はんきょうの大おおきさについては「多おおくの人ひとが野球やきゅうの楽たのしさを感かんじてもらえたと思おもう。『選手せんしゅたちから、力ちからをもらいました。ありがとうございました』と言いわれるのは最高さいこうの喜よろこびだ。元気げんきになったり、笑顔えがおになったり、勇気ゆうきを出だしたりという意味いみではスポーツの持もつ力ちからを感かんじている」とかみしめていました。

そして「短みじかい期間きかんの大会たいかいではあったけれど、明あきらかに子こどもたちの反応はんのうが違ちがっていて野球やきゅうチームの見学けんがくも増ふえていると聞きいた。今回こんかいの盛り上もりあがりをいかに生いかしていくのかみんなで考かんがえないといけない」と話はなし、野球やきゅう界かいの発展はってんのためにWBC優勝ゆうしょうという結果けっかをつなげていきたい考かんがえを示しめしました。

◆人命じんめい救助きゅうじょ活動かつどうで功績こうせきのあった人ひとに贈おくられる「紅綬こうじゅ褒章ほうしょう」が1人にん。

◆ボランティア活動かつどうで功績こうせきのあった人ひとに贈おくられる「緑綬りょくじゅ褒章ほうしょう」が10人にんと19の団体だんたい。

◆長年ながねんにわたって、その道そのみち一筋ひとすじに打ち込うちこんできた人ひとに贈おくられる「黄綬おうじゅ褒章ほうしょう」が200人にん。

◆芸術げいじゅつや文化ぶんか、スポーツ、それに学術がくじゅつ研究けんきゅうの分野ぶんやで功績こうせきのあった人ひとに贈おくられる「紫綬しじゅ褒章ほうしょう」が21人にんと1つの団体だんたい。

◆公共こうきょうの仕事しごとで顕著けんちょな功績こうせきがあった人ひとに贈おくられる「藍綬らんじゅ褒章ほうしょう」が412人にんです。

このうち「紫綬しじゅ褒章ほうしょう」は

▼先月せんげつ行おこなわれた野球やきゅうのWBC＝ワールド・ベースボール・クラシックで優勝ゆうしょうした日本にっぽん代表だいひょうチームが団体だんたいで受章じゅしょうします。

また個人こじんでは

▼顔かお認証にんしょう技術ぎじゅつの第だい一いち人にん者しゃとして高こう精度せいどな技術ぎじゅつの開発かいはつにあたってきた、NECフェローの今岡いまおか仁ひとしさん

▼民放みんぽうのドラマ「東京とうきょうラブストーリー」など、現代げんだいの人間にんげん模様もようを巧たくみなセリフで描えがくドラマを生み出うみだしてきた脚本きゃくほん家かの坂元さかもと裕二ゆうじさん

それに

▼日本にっぽん舞踊ぶよう家かの花柳はなやぎ基はじめさんや

▼箏曲そうきょく演奏えんそう家かの萩岡はぎおか松韻しょういんさんらが受章じゅしょうします。

褒章ほうしょうの受章じゅしょう者しゃが皇居こうきょで天皇てんのう陛下へいかからおことばを受うける行事ぎょうじは、令りょう和わ2年ねんの春はる以降いこう、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで取とりやめになっていましたが、今回こんかいは3年ねん半はんぶりに行おこなわれる予定よていです。

大阪おおさか大学だいがく大学院だいがくいんの博士はかせ課程かていを修了しゅうりょう後ご、1997年ねんにNECに入社にゅうしゃ。

2002年ねんから顔かお認証にんしょう技術ぎじゅつの開発かいはつに携たずさわり、研究けんきゅうチームのリーダーを務つとめてきました。

顔かおの特徴とくちょうからAI＝人工じんこう知能ちのうを使つかって認証にんしょうする技術ぎじゅつを世界せかいに先駆さきがけて開発かいはつし、アメリカの国立こくりつ研究けんきゅう機関きかんが行おこなう技術ぎじゅつテストで、高こう精度せいどな顔かお認証にんしょう技術ぎじゅつとして高たかい評価ひょうかを受うけています。

この顔かお認証にんしょう技術ぎじゅつは、国内外こくないがいの空港くうこうの搭乗とうじょう手続てつづきや、インドの国民こくみんIDシステムなど、世界せかい45か国かこくで使つかわれています。

そのうえで「一番いちばん目指めざしたいのはカギやカードなどを持もたない手てぶらの社会しゃかいです。セキュリティー分野ぶんやの製品せいひんなので、技術ぎじゅつ開発かいはつだけでなく使い方つかいかたをしっかり説明せつめいし、同意どういを得えながら世界中せかいじゅうに顔かお認証にんしょうを広ひろめていきたい」と話はなしていました。

高校こうこう卒業そつぎょう後ご、独学どくがくで脚本きゃくほんを学まなび、1989年ねんに民放みんぽうのドラマ「同どう・級きゅう・生せい」で脚本きゃくほん家かとしてデビューしました。

現代げんだい社会しゃかいをリアリティーのある人物じんぶつ造形ぞうけいで描えがく脚本きゃくほんが評価ひょうかされ、優すぐれたドラマを次々つぎつぎと世よに送り出おくりだしてきました。

中なかでも、1991年ねんの民放みんぽうのドラマ「東京とうきょうラブストーリー」は、都会とかいで繰り広くりひろげられる若者わかものたちの恋こいを描えがいて社会しゃかい現象げんしょうとなり、トレンディードラマの旗手きしゅとして一躍いちやく、注目ちゅうもくを集あつめました。

また、児童じどう虐待ぎゃくたいを描えがいた「Mother」や、犯罪はんざい被害ひがい者しゃの家族かぞくと加害かがい者しゃの家族かぞくの交流こうりゅうを描えがいた「それでも、生いきてゆく」など、社会しゃかい的てきな問題もんだいに鋭するどく迫せまったドラマの脚本きゃくほんでも高たかく評価ひょうかされていて、2018年ねんには芸術げいじゅつ選奨せんしょうの文部もんぶ科学かがく大臣だいじん賞しょうを受賞じゅしょうしています。

日本にっぽん舞踊ぶようの花柳かりゅう流りゅうの師範しはんだった母親ははおやのもとで幼おさない頃ころから日本にっぽん舞踊ぶようを学まなび、6歳さいからは人間にんげん国宝こくほうの二に世せい・花柳はなやぎ壽ひさし楽らくさんから芸げいの手てほどきを受うけました。

体からだを大おおきく使つかった華はなやかで躍動やくどう感かんのある踊おどりが特徴とくちょうで、古典こてんから新作しんさくの創作そうさく舞踊ぶようまで幅広はばひろい演目えんもくや役柄やくがらに挑戦ちょうせんし続つづけ、多おおくの弟子でしを育そだてながら日本にっぽん舞踊ぶようの伝承でんしょうにも尽力じんりょくしてきました。

インドのニューデリーで現地げんちのアーティストと共とともに創作そうさく舞踊ぶようの公演こうえんを行おこなうなど、海外かいがいでも積極せっきょく的てきに日本にっぽん舞踊ぶようの魅力みりょくを発信はっしんし、2009年ねんには芸術げいじゅつ選奨せんしょうの文部もんぶ科学かがく大臣だいじん賞しょうを受賞じゅしょうしています。

琴きんの流派りゅうは、山田やまだ流りゅう箏曲そうきょく萩岡はぎおか派はの三さん代目だいめ・萩岡はぎおか松韻しょういんの長男ちょうなんとして生うまれ、幼おさないころから琴きんの演奏えんそうを学まなび、東京とうきょう芸術げいじゅつ大学だいがくの邦楽ほうがく科かに入学にゅうがくして技術ぎじゅつを磨みがきました。

大学だいがく在学ざいがく中ちゅうの1982年ねん、四よん代目だいめ・萩岡はぎおか松韻しょういんを継承けいしょうし、伝統でんとう的てきな箏曲そうきょくに加くわえて、みずから作曲さっきょくも手てがけ、これまでに100曲きょくあまり作品さくひんを発表はっぴょうしています。

こうした取り組とりくみやすぐれた演奏えんそう技術ぎじゅつが評価ひょうかされ、萩岡はぎおかさんは2009年ねんに伝統でんとう文化ぶんかポーラ賞しょう優秀ゆうしゅう賞しょう、去年きょねんには日本にっぽん芸術げいじゅつ院いん賞しょうなどを受賞じゅしょうしています。