パラ
陸上の
日本選手権、
女子800
メートルの
車いすの
クラスで19
歳の
新星、
小野寺萌恵選手が2
分19
秒80の
タイムを
マークし、
日本記録を
更新して
世界選手権の
代表に
内定しました。
パラ陸上の日本選手権は、神戸市のユニバー記念競技場で、来年のパリパラリンピックの出場枠がかかる7月の世界選手権の代表選考を兼ねて、4月30日まで2日間の日程で行われました。
最終日の30日は、女子800メートルの車いすのクラスに19歳の新星、小野寺選手が出場しました。
小野寺選手は、力強い走りで終始レースを引っ張り、2位に10秒以上の差をつけて日本記録を更新する2分19秒80でフィニッシュして優勝し、世界選手権の派遣標準記録を突破して代表に内定しました。
また、ベテラン勢も力を発揮しました。
パラ陸上の第一人者で、パラリンピックの男子走り幅跳びの義足のクラスで、2つの銀メダルを獲得している山本篤選手は、1回目で6メートルを跳ぶと、2回目以降は踏み切りのタイミングが合わずに記録は伸びませんでしたが、第一人者の実力を示して優勝し、世界選手権の代表に内定しました。
このほか、女子走り幅跳びの義足のクラスには、前回の世界選手権を制し、大会2連覇を目指す37歳の中西麻耶選手が出場し、6回目に5メートル9センチを跳んで優勝して、世界選手権の代表に内定しました。
小野寺萌恵 “日本記録更新 自分でもびっくり”
小野寺萌恵選手は「
少しスタートが
遅れてしまった。ことし
初めて800
メートルに
出場したので、
日本記録を
更新できると
思っていなかった。
自分でも
びっくりしている」と
話しました。
そして、初出場となる7月の世界選手権に向けては「課題のスタートを磨いていきたい。記録もどんどん伸ばしていきたい」と意気込みました。
山本篤 “最低ライン跳べ 勝てたのでよしとする”
山本篤選手は「
負けられないという
気持ちがあったので、1
本目は
集中して
跳んだ。6
メートル跳べて、
もう少しいけるかなと
思ったが
エネルギー切れだった。まず
最低ラインの6
メートル跳べて
勝てたので、よしとするところだ」と
振り返りました。
そのうえで、ことし7月の世界選手権に向けて「パリパラリンピック出場枠が獲得できる4位以内を目指したい。世界選手権までに、けがしない体作りをしながら課題をぶつけていって、6メートル60センチから70センチを目指していきたい」と意気込みました。