警視庁によりますと、ことし1月と2月の2回、当時高校1年生だった少女を未成年と知りながら午後10時以降に店に立ち入らせ、早朝4時から5時まで接客したとして風俗営業法違反の疑いが持たれています。
調べに対し、従業員は容疑を認めている一方、店長は「覚えていない」などと否認しているということです。
この店は、さまざまなコンセプトに沿って男性従業員が接客する「メンズコンセプトカフェ」と呼ばれる営業形態で、少女はSNSをきっかけに従業員と連絡を取り合い来店したということです。
1本40万円ほどのシャンパンを注文させるなど、2回の来店で合わせて85万円ほどを請求し、少女はこのうち25万円を支払っていて「パパ活などでお金をためていた。それでも支払いができず、援助交際をするしかないと思っていた」と話しているということです。
「メンズコンセプトカフェ」をめぐっては、少女らが高額な酒の購入を求められるなどしてトラブルに巻き込まれるケースが相次いでいて、警視庁が注意を呼びかけています。
警視庁によりますと、「メンズコンセプトカフェ」や「メンズ地下アイドル」で、「高額の費用を請求された」といった保護者からの相談がここ数年相次いで寄せられているということです。 おととしの相談件数は18件だった一方、去年はおよそ3倍にあたる52件で、ことしは3月末の時点ですでに33件寄せられていて、増加傾向にあるということです。 先月には、歌舞伎町の「メンズコンセプトカフェ」で未成年と知りながら店内で酒を提供したなどとして店の経営者や従業員が逮捕されるなどしています。 警視庁は、金銭トラブルや性的な被害に巻き込まれるケースもあるとして、従業員などからの甘いことばを信じ込んだり、安易に連絡先を交換したりしないよう注意を呼びかけています。
少女らが被害やトラブルに巻き込まれるケース相次ぐ