同じ一族のもとで数世代にわたって保管されていた「忘れられた」絵画が競売にかけられ、768万ユーロ(約10億円)で落札されました。この絵は専門家の鑑定の結果、フランスの画家ジャン・オノレ・フラゴナールの作品と判明していました。
作品名は「読書する哲学者」。仏北東部エペルネーの競売会社アンシェール・シャンパーニュに所属する競売人アントワーヌ・プティ氏が、遺産鑑定の依頼で同町近郊のアパートに呼ばれた際に見つけました。同氏が29日、CNNに明らかにしました。
縦45.8センチ、横57センチの絵は、ほこりに覆われた状態で壁の高い位置にかけられていました。
壁から降ろして詳しく調べたところ、絵の後ろには黒いインクで「フラゴナール」と書かれていました。