北朝鮮に
拉致されてからことしで40
年が
経過した
田口八重子さんの
長男が、さいたま
市で
開かれた
集会で「
拉致問題は
命の
問題であり、
中途半端な
妥協があってはならない」と
訴え、
拉致被害者の
確実な
帰国を
求めました。
田口八重子さんは40
年前の
昭和53
年6月下旬、
当時1歳だった
長男の
飯塚耕一郎さん(41)と
3歳の
長女を
残したまま
北朝鮮に
拉致されました。
耕一郎さんは集会で「私が1歳のときに拉致され、40年の月日が流れてしまいました。1秒でも1分でも1時間でも、家族が家族としての時間を取り戻すことがいちばん重要です」と心情を語りました。
そして、米朝首脳会談後、問題の進展が見えないものの焦るべきではないと述べ、「われわれの家族を一刻も早く帰国させるという北朝鮮の意思を明確に確認したうえで日朝首脳会談を行ってほしいです。拉致問題は外交問題ではなく命の問題で、中途半端な妥協があってはなりません。命を取り戻すということを強く理解いただきたいです」と被害者の確実な帰国を求めました。
集会のあと、耕一郎さんは「北朝鮮にいる被害者も相当高齢化していて、目に見えない分、想像すると胸が苦しいです。キム委員長にはこれ以上、この問題を長引かせると日本国内の怒りを買うことを理解して、被害者を返す決断をしてもらいたい」と話しました。