安室さんの引退の日となる16日が最終日で、用意された当日券は完売し、およそ3000人のファンが訪れました。
展示会では、安室さんがライブなどで着た衣装やマイクなどおよそ40点が紹介され、「平成の歌姫」の活動を振り返っています。
安室さんの引退の日となる16日が最終日で、用意された当日券は完売し、およそ3000人のファンが訪れました。
中には、安室さんのデビュー当時からこれまでのライブ映像などを見て、涙を流しながら引退を惜しむファンもいました。
静岡県から訪れた30代女性は、かつて安室さんがライブで着用した衣装の柄をあしらったポーチを持ちながら「安室ちゃんをいつも身近に感じられるように手作りしました。安室ちゃんに学んだことがたくさんあったので、寂しいですが『ありがとう』と伝えたいです」と話していました。
長崎県から訪れた20代女性は「引退はやはり悲しいですが、安室ちゃんの第二の人生の門出を祝いたいです」と話していました。
渋谷にも多くのファン
安室奈美恵さんの看板や旗が街にあふれ、関連する展示も行われている東京・渋谷には、朝から多くのファンが訪れ、写真を撮るなどして安室さんの引退を惜しんでいます。
このうち、ファッションビル「SHIBUYA109」では、安室さんの手形モニュメントが今月1日から展示されています。
引退日の16日は、ふだんより多くの人が駆けつけたことから、午前10時のオープンを急きょ1時間、前倒したということで、午前11時ごろには約2時間待ちの長蛇の列ができていました。
訪れたファンたちは、安室さんの手形に自分の手を合わせたり、写真を撮ったりして引退を惜しんでいました。
32歳女性は「安室さんは私にとってパーフェクトな存在です。特に、こうだと決めたことはやり抜く意志の強さは、私も見習いたいと思ってリスペクトしています。本当に私たちの支えとなってくれてありがとうございましたと伝えたいです」と涙をこらえながら感謝の気持ちを述べていました。
38歳男性は「沖縄のライブには行けませんでしたが、引退の日のきょう、この渋谷にいることが特別なことだと感じています。安室さんの歌には、女性だけでなく男性でも勇気をもらいました。本当に感謝の気持ちしかありません」と話していました。
また、渋谷駅前で安室さんの看板の写真を撮っていた30歳女性は「安室さんのいつまでたっても変わらない、ずっと輝いているところがすてきだと思います。たくさんの思い出をありがとうと伝えたいです。きょうのことは一生忘れないと思います」と涙を流しながら話していました。
オリコン社長「自分自身の世界作れたこと大きい」
安室奈美恵さんの音楽や生き方が長年にわたって多くのファンをひきつけてきたことについて、音楽ソフトの売り上げを調査しているオリコンの小池恒社長は「1回自分で作ったものを、いい意味で壊しつつ、新しい領域に挑戦していった。さらにいいものを見せていくという姿勢は変わることがなかった」と、その要因を分析しています。
そのうえで、「オリコンの雑誌でのインタビューでも、途中から『好きなことができるようになった。自分が変わった』といった表現が目立ってくる。誰かの用意した路線ではなく、自分自身の世界を作れたことが大きい」と指摘しました。
また、ファンがそうした姿を目にすることができたライブ活動を高く評価し、「2時間以上、歌もダンスも最高レベルのステージをする。トップアスリートに対するリスペクトにも通じるものがあって、努力や姿勢はすごいと思わざるをえない」と話していました。
ラジオ特番には8000通のメッセージ
安室奈美恵さんの引退に合わせて、16日放送されたラジオの特番には、曲のリクエストや、「ずっとずっと大好きです」などといった安室さんへのメッセージが、合わせておよそ8000通、寄せられました。
NHKラジオ第1では16日午後、安室奈美恵さんの引退に合わせた特番が、3時間近くにわたって生放送されました。
番組が事前に呼びかけたところ、曲のリクエストや安室さんへのメッセージが、合わせておよそ8000通、寄せられました。
メッセージの中には「今までもこれからも、ずっとずっと大好きです!本当にありがとうございました!安室さんのこれからも、笑顔の多い幸せいっぱいの日々でありますよう、心から祈っています」や、「引退しても変わらず応援しています!いつも安室ちゃんが笑っていられますように」といった感謝のことばなどが寄せられていました。
番組内ではリクエストのあった「BabyDon’tCry」や「Hero」などおよそ30曲が紹介されました。