アメリカ政府は、
北朝鮮の
非核化に
向け、
南北首脳会談での
進展に
期待を
示す一方、
来週、
国連安全保障理事会の
閣僚級会合で
各国に対し
北朝鮮に対する
経済制裁を
着実に
実行するよう、
改めて働きかけることにしています。
アメリカ国務省のナウアート
報道官は18
日の
定例会見で、
南北首脳会談について、「
北朝鮮の
非核化に
向けた
意義の
ある前進を
期待している。キム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長が
トランプ大統領に
約束したことを
果たす歴史的なチャンスだ」と
述べました。
一方で、ナウアート報道官は国連総会の期間中の今月27日、ポンペイオ国務長官が議長を務め、北朝鮮をめぐる国連安保理の閣僚級会合が開かれることを明らかにし、「北朝鮮に対する経済制裁を着実に実行する必要があると強調したい」と述べました。
北朝鮮に対する制裁をめぐって、アメリカはロシアが制裁違反をし、違反を記した国連の報告書を書き換えさせたと非難しているのに対して、ロシアは真っ向から反論し、対立が深まっています。
アメリカは非核化に向けた米朝の協議が難航する中、制裁逃れで圧力が弱まれば北朝鮮が非核化に応じなくなると懸念していて、閣僚級会合で各国に制裁を着実に実行するよう改めて働きかける狙いがあります。