この活動はスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんたちの呼びかけで、世界各地で一斉に行われました。
日本での活動を呼びかけた団体によりますと、国内では75か所で実施されたということです。
このうち国会議事堂前の路上には、およそ120人が姿を見せ、感染拡大を防ぐため、集まってデモ行進を行うのではなく、一人ひとりが、みずからの靴とともに「温室効果ガスの削減目標の引き上げを求めます」などと書かれたプラカードを路上に置いていきました。
このあと、呼びかけた団体のメンバーが、順番にマイクを握り温暖化対策の必要性を訴えていました。
参加した大学1年生は「世界的に見ると、日本は温暖化問題への関心が低いと感じています。新型コロナウイルスの影響で、活動を行うのが難しい状況ですが、1人でも多くの人に対策の必要性を伝えたい」と話していました。
ニューヨークでも若者集会
アメリカのニューヨークでは地球温暖化への対策を訴える世界各地の活動にあわせて
25日、各地で若者による集会が開かれました。
このうち、市内のブルックリン地区で行われた集会には20人あまりの学生や若者が参加しました。
高校生の参加者はニューヨークでは所得が比較的低いマイノリティーの人々が都市の再開発を理由に海面上昇のリスクが高い沿岸部に移住を迫られているとして、気候変動の影響はマイノリティーにより大きく及ぶことに目を向けるべきだと訴えました。
そして、参加者たちは「気候の正義を」とか「環境の正義を」とシュプレヒコールをあげました。
集会に参加した学生たちは、「私たちの世代はすでに気候変動の影響を受けていて、これを止めるのは自分たち次第だ」とか「若者には行動力がありこうした問題に連帯して取り組める」と話していました。
ことしの参加者 新型コロナの影響で大幅減
また、フランス西部のレンヌでは、およそ100人がマスクをしながら市内の大通りでデモ行進を行い、「気候の正義」とかかれた横断幕を掲げるなどして、対策の強化を求めました。
企画した大学生の1人は「感染のリスクがあっても私たちが行動するということを見せれば、この問題の重要性を訴えることができる」と話していました。
去年の活動には世界各地で合わせて数百万人が参加したということですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で街頭での参加者は大幅に減ったとみられます。
ただ、オンラインでは活動の様子を撮影した写真をSNSに共通のハッシュタグをつけて投稿する人が相次いでいて、世界各地の活動を共有する動きが広がっています。
グレタさんら参加者がSNSに活動の様子相次ぎ投稿
このうち、インドからの投稿では、マスクをつけた3人の子どもが、「未来のための金曜日」などと書かれたプラカードを持ち、距離を取りながら立っている様子が映っています。
東アフリカのウガンダからの投稿では、「気候の正義のために立ち上がろう」などと書かれたプラカードを持った参加者が、市場のような場所でアピールする様子が投稿されていました。
また、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんは「スウェーデンでは50人以上で集まることはできません」というメッセージとともに、おととしから座り込みを始めた首都ストックホルムの議会の前で、10人ほどの若者と活動している写真を投稿しました。
このほかにも、自宅などからひとりでプラカードを掲げる写真も相次いで投稿されていました。