41
年前、
鹿児島県大崎町で
起きたいわゆる「
大崎事件」で、
殺人などの
罪で
服役したあとも
無実を
訴えている93
歳の
女性の4
度目と
なる再審=
裁判の
やり直しの
申し立てについて、12
日、
裁判官が
現場を
訪れて、
女性側が
主張する
状況を
確認しました。
原口アヤ子さん(93)は、41
年前の
昭和54
年、
鹿児島県大崎町で
義理の
弟を
殺害した
罪などで
懲役10
年の
刑が
確定し、
服役しましたが、
一貫して
無実を
訴えています。
3度目の再審請求では、去年、最高裁判所が地裁と高裁の判断を覆して再審を認めない異例の決定をし、ことし3月に弁護団が4度目となる再審の申し立てを行いました。
その審理が鹿児島地方裁判所で続く中、裁判官と検察官、それに弁護団が12日、非公開で現場を訪れました。
弁護団によりますと、現場では、殺人事件ではなく自転車の事故だったとする弁護団の主張に沿った状況が再現され、側溝に転落した義理の弟役の男性を自宅があった場所に運ぶなどしたということです。
弁護団によりますと、裁判官が直接、現場の状況を確かめるのは最初の再審請求の時の平成8年以来、24年ぶりとなります。
弁護団で事務局長を務める鴨志田祐美弁護士は、「百聞は一見にしかずで、裁判所にもそれが伝わったと思います。アヤ子さんを救える最大の手応えと感じている」と話しています。