アメリカ連邦最高裁判所の
新しい判事の
承認を
審議する
議会上院の
公聴会は13
日、
本格的な
質疑が
始まりました。
この中でトランプ
大統領が
指名した
保守派の
判事は、
野党・
民主党の
副大統領候補ハリス
上院議員の
質問に対し、
政権の
意向にとらわれない
独立した
判断をすると
強調しました。
トランプ大統領が連邦最高裁判所の判事に指名した保守派のバレット判事の承認をめぐる議会上院の公聴会は13日、本格的な質疑が始まりました。
この中で、民主党の副大統領候補カマラ・ハリス上院議員が、新型コロナウイルス対策のためオンラインで質問し、人工妊娠中絶や、前のオバマ政権が導入した医療保険制度=オバマケアなど、国民の間で意見が分かれる問題について、バレット判事の見解をただしました。
これに対して、バレット判事は「個人的な意見を申し上げることは差し控えたい」と明確な回答は避けたうえで、法にのっとってそのつど判断していくなどとして、政権の意向にとらわれず、三権分立の原則に従って独立した判断をすると強調しました。
ハリス上院議員や民主党としては、公聴会を通じてバレット判事を政権寄りだと印象づけ、来月の大統領選挙への追い風としたいねらいがあります。
一方のトランプ大統領は、大統領選挙の前に、共和党が多数を占める議会上院でバレット判事を承認し、保守層に成果としてアピールしたい考えで、与野党の攻防が激しさを増しています。