消防車28台が駆けつけて消火にあたり、火は5時間半後に消し止められましたが、およそ150平方メートルが焼けたほか、住民とみられる50代くらいの男性が搬送先の病院で死亡しました。また、通行人を含む男女3人がけがをしたということです。
当時、アパートの外には複数の住民が避難していて、駆けつけた警察官が事情を聴いたところ、このうちの1人が部屋にライターで火をつけたことを認めたということで、警視庁は放火の疑いでその場で逮捕しました。
逮捕されたのは、自称 無職でアパートの1階に住む金田一淳悦容疑者(59)で、調べに対し「自殺しようと思い、部屋に灯油をまいて火をつけた。こんなに大ごとになるとは思わなかった」などと供述しているということです。
現場はJR王子駅から北東に1キロ余り離れた住宅地で、警視庁は死亡した男性の身元の確認を進めるとともに、当時の状況を詳しく調べています。
付近の住民「騒然として驚いた」
現場のアパートの近くに住む女性は「消防車が何台も来て周囲が騒然としていたので驚きました。アパートの住民とはつきあいがないので、どんな人が住んでいるかは分かりません」と話していました。