ベトナムを
訪れている
菅総理大臣は、フック
首相との
首脳会談に
臨み
南シナ海への
進出を
強める中国を
念頭に、
自由で
開かれたインド
太平洋の
実現に
向けて、
緊密な
連携を
呼びかけました。
就任後初めての訪問国、ベトナムを訪れている菅総理大臣は、日本時間の午前10時半ごろからハノイ市内で行われた歓迎式典に臨みました。
このあと、フック首相との首脳会談が午前11時前から1時間余りにわたって首相府で行われ、冒頭、フック首相は「われわれは戦略的なパートナーであり、日本と力を合わせて地域の平和や安定に向けて取り組みたい。両国を新たな高みへ引き上げるための大きな方向性について議論したい」と述べました。
これに対し、菅総理大臣は「日本はこれまで『自由で開かれたインド太平洋』というビジョンを持って、ASEAN諸国をはじめとするインド太平洋地域への積極的な関与を明確にしてきた。菅政権においてもそれは変わりない。ともにインド太平洋の国家として、地域の発展と繁栄のために連携して貢献していきたい」と述べました。
会談で、両首脳は南シナ海への進出を強める中国を念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、緊密な連携を確認したものとみられます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、日本へのマスクなどの物資の供給網、いわゆるサプライチェーンの強化など経済面での協力や、ビジネス関係者を対象とした早期の往来再開などについて意見を交わしたものとみられます。