東京のタクシー
会社の
元従業員などが、
未払い
賃金の
支払いを
求めて
会社を
提訴したことを
理由に
契約が
更新されなかったのは
不当だとして、
雇用の
継続などを
求めて
新たに
裁判を
起こしました。
裁判を
起こしたのは、
東京・
新宿区のタクシー
会社「
国際自動車」で
運転手をしていた
65歳から
75歳までの
元従業員10人と
労働組合です。
訴えによりますと、元従業員たちは、歩合給から残業代と同じ額が差し引かれたとして、ことし1月、会社に未払い賃金の支払いを求める裁判を起こしましたが、その後、1年ごとに更新する形の契約が更新されず、職を失ったということです。会社側は裁判を起こしたことが理由だと説明したということで、元従業員たちは「憲法で保障された裁判を受ける権利が侵害された」として、雇用の継続やこれまでの賃金など合わせて5500万円の賠償を求めています。
元従業員や組合は会見を開き、「立場の弱い人に対する報復的な雇い止めで、雇用と権利、利益を守るために断固として戦いたい」と話しました。一方、国際自動車は「訴状が届いていないのでコメントはできない」としています。