去年、
大阪・
阿倍野警察署の
巡査長が、
交際していた
女性を
殺害したとして
有罪が
確定した
事件で、
女性の
父親が
大阪府警察本部を
訪れ、
組織としての
監督責任などを
明らかにするよう
申し入れました。
大阪・
阿倍野警察署の
元巡査長、
水内貴士受刑者(
28)は
去年1月、
大阪・
東住吉区のマンションで、
交際していた
白田光さん(
当時23)を
殺害したとして、
懲役18年の
判決が
確定しています。
事件の
裁判で、
水内元巡査長は
別の
女性と
結婚していたことが
原因で、
白田さんと
口論になり、
殺害したと
認定されました。
山形県に住む白田さんの父親の弘之さん(57)が7日、大阪府警察本部を訪れ、組織としての監督責任や再発防止の取り組みなどを明らかにするよう申し入れ書を提出しました。弘之さんは、このあと会見し、「大阪府警から謝罪はなく、事件以降も不祥事が相次いでいる。職員への指導の実態を知り、再発防止を求めたい」と訴えました。
警察の回答次第では、大阪府を相手取って賠償を求める裁判を起こすことも検討するということです。
大阪府警は、「遺族の心情もしっかりと受け止めて、真摯(しんし)に対応したい」とコメントしています。
この事件で、水内元巡査長は、裁判所から1億円余りの賠償を命じられていますが、父親の代理人の弁護士によりますと、まだ支払われていないということです。