他人のたばこの
煙を
吸い込む
受動喫煙を
防ぐため、
厚生労働省は、
飲食店やホテルなどの
建物内を
原則禁煙とし、
違反した
場合は、
管理者などに
罰金を
科す
方向で
本格的な
検討を
始めました。
受動喫煙は、
脳卒中や
心筋梗塞、それに
肺がんなどのリスクを
高めるとされ、
国内では
年間およそ
1万5000人が、
受動喫煙が
原因で
死亡しているという
推計もあります。
このため、厚生労働省は、不特定多数の人が出入りする施設を中心に、喫煙を規制する方向で本格的な検討を始めました。
具体的には、飲食店やホテルなどのサービス業の施設の建物内や、駅や空港などは原則禁煙とし、壁などで完全に仕切られたスペースに限って喫煙を認めるとしています。
また、官公庁や競技場、それに社会福祉施設は、建物内を完全に禁煙にするほか、医療機関や学校は建物内だけでなく敷地内をすべて禁煙にするということです。
違反した場合は施設の管理者などに罰金を科す方向で、関係省庁と協議を進めるということで、厚生労働省は、早ければ来年の通常国会に必要な法案を提出したいとしています。
厚生労働省は「受動喫煙の対策は先進国に比べて遅れているのでできるだけ早く対策を強化して4年後の東京オリンピック・パラリンピックまでに定着させたい」としています。