今月8日に
熊本県の
阿蘇山の
中岳第一火口で
発生した
爆発的な
噴火では、
上空からの
観察などから、
噴出した
火山灰や噴
石の
量は、
去年9月の
噴火の
10倍余りにあたるおよそ
51万トンに
上ると
見られるという
推計結果が
熊本大学などの
分析でまとまりました。
今月8日に、
阿蘇山の
中岳第一火口で
発生した
爆発的な
噴火について、
熊本大学などの
研究チームは、
阿蘇山の
周辺で
火山灰などを
採取するとともに、ヘリコプターによる
観察を
行って、
今回の
噴火で
噴出した
火山灰や噴
石の
量を
推計しました。
それによりますと、中岳第一火口の周辺では、大きいもので直径が5メートルから10メートルほどの噴石が確認されたほか、火山灰や噴石などの厚さは最大で1メートルから1メートル50センチほどに達していたということです。多くは火口周辺に堆積していましたが、火口から2キロ以上離れた地域でも火山灰や小さい噴石が確認され、今回の噴火に伴って噴出された噴石や火山灰は、およそ51万トンと推計されるということです。これは、去年9月の噴火のときの10倍余りに上り、昭和54年の噴火の際とほぼ同じ量にあたるということです。
分析を行った熊本大学の宮縁育夫准教授は「今回の解析ではより遠くまで飛んだ火山灰は計算に入れておらず、さらに増える可能性がある」としています。