豊洲市場をめぐる
問題で、
東京都の
小池知事は、
担当局の
中央卸売市場のトップの
岸本良一市場長を
15日付けで
総務局の
理事に
事実上、
更迭するとともに、
新たな
市場長として
産業労働局の
次長を
起用する
人事を
発表しました。さらに、
中央卸売市場の
局長級ポストに
技術系の
幹部を
昇格させるなど、
技術部門の
強化を
図ることにしています。これは、
小池知事が
14日の
定例記者会見で
明らかにしました。
それによりますと、豊洲市場をめぐる問題で、担当局の中央卸売市場の責任は免れないとして、現在トップを務める岸本市場長を15日付けで総務局の理事に配属させるとともに、後任の新たな市場長として産業労働局の村松明典次長を起用します。
岸本市場長の人事について、小池知事は「市場長に比べ格下になり、公務員としては後退する」と述べ、事実上の更迭だという認識を示しました。
また、事務系のトップが盛り土をめぐる工事方法など技術的な内容について十分にチェックできなかったことなどを踏まえ、担当局内の局長級のポストに技術系の幹部を昇格させるほか、都の各局の技術部門を統括し、現在、空席となっている「都技監」と呼ばれる局長級のポストに都市整備局長を新たに兼務させるなどして、技術部門の強化を図るとしています。
このほか、4年前まで市場長を務め、今回の問題に関わった中西充副知事については、中央卸売市場の担当を外すものの、再びまとめ直すよう指示している内部調査の報告書の作成など、問題の究明に引き続き当たらせるとしています。