防衛省は、アフリカ・ソマリア
沖で
海賊の
事件が
減っていることから
民間船の
護衛などのため
現地に
派遣している
海上自衛隊の
艦艇を
2隻から
1隻に
減らし、その
分、
北朝鮮の
警戒任務などの
態勢を
強化する
方向で
最終的な
調整を
進めていることがわかりました。
防衛省は、
7年前の
平成21年からソマリア
沖での
海賊対策として、
海上自衛隊の
護衛艦や
哨戒機を
派遣し、
各国の
部隊とともに
商船の
護衛などに
当たっています。
防衛省によりますと、海賊の事件はピーク時の平成23年には年間で237件に上りましたが、その後、徐々に減り続け、ことしは6月までの半年間で1件となっていて、海上自衛隊の艦艇は定期的な監視任務を続けている状況です。
一方、国内の部隊は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることや、中国軍が活動を活発化させていることから、日本海や東シナ海で常時、監視を続けるなど、任務が増加しています。
こうした状況を踏まえて、防衛省は、ソマリア沖に派遣している海上自衛隊の艦艇を2隻から1隻に減らし、その分、日本周辺での警戒監視活動の態勢を強化する方向で最終的な調整を進めていることがわかりました。
防衛省は、年内にも実施したいとしていて、その後は残る護衛艦1隻と哨戒機2機の態勢で海賊の事件が再び増加しないよう対応を続けることにしています。