青森県黒石市の
夏祭りをテーマにした
写真コンテストで、いったん
入賞が
決まった
作品にいじめを
苦に
自殺したと
見られる
女子中学生が
写っていたとして、
主催者側が
入賞を
取り消していたことがわかりました。
中学生の
遺族は「
取り消しについて
主催者側から
納得できるだけの
説明がなかった」と
話しています。
写真コンテストは、ことし
8月に
青森県黒石市で
行われた
夏祭りの
実行委員会が
企画したもので、
当初の
選考では、
練り歩きながら
踊る
女性を
写した
作品が
最高賞の「
黒石市長賞」に
決まっていました。
ところが、被写体となった女性は、その後、亡くなった青森市の中学2年の女子生徒とわかり、実行委員会はこれを理由に入賞を取り消したということです。女子生徒は写真が撮影された10日後に列車にはねられて亡くなり、市の教育委員会などはいじめを苦に自殺したと見て調べています。
実行委員会のメンバーでもある黒石市の高樋憲市長は、「入賞作品は来月イベント会場に掲示される。イベントを盛り上げるという趣旨を踏まえると、亡くなった方が写っているのはふさわしくないと考えた」と話しています。
一方、女子生徒の祖父は、「孫が一生懸命に踊っている写真が受賞したと連絡を受けた時は家族みんなで喜びましたが、取り消されて残念です。主催者側に理由を尋ねても納得できるような説明ではありませんでした」と話しています。