20日夜遅く、
北九州市にある
大学病院で、
患者に
投与されていた
点滴と
未使用の
点滴の
合わせて
3つの
容器に
穴が
開いているのが
見つかった
事件で、
病院の
調査に対し
担当の
看護師は「
穴が
見つかる
30分ほど
前に
患者に
点滴をつけた
時には
異常がなかった」と
話していて、
警察は
当時の
病棟の
勤務態勢や
人の
出入りなどを
詳しく
調べています。
20日夜11時半ごろ、
北九州市八幡西区にある
産業医科大学病院の
9階の
消化管内科などが
入る
病棟で、
50代の
男性患者に
投与されていた
点滴の
容器に
穴が
開いているのを
巡回中の
看護師が
見つけ、
病院が
調べたところ、
同じ
階のナースステーションのカートにあった
未使用の
点滴の
容器2つにも
穴が
開いていました。
病院や警察によりますと、点滴を受けた患者に異常は見られないということです。点滴の容器の穴は、いずれも針のようなもので刺して開けられたと見られ、中の液が漏れ出していましたが、病院の調査に対し担当の看護師は「穴が見つかる30分ほど前に患者に点滴をつけた時には容器に異常はなかった」と話しているということです。
また、同じ9階のフロアでは20日の日中、薬品などの保管庫の鍵の束や、鎮痛剤として使う向精神薬のアンプル2本が無くなっていたこともわかり、探していたということです。
警察は器物損壊と盗みの疑いで捜査し、点滴の容器に異物などが混入されていないか分析を進めるとともに、病棟の勤務態勢や人の出入りなどを調べています。
また、事件を受けて厚生労働省九州厚生局は、21日午後、病院からの聞き取りを行い、業務マニュアルなどを確認したということです。