今月8日、
奈良県南部の
大峰山系の
山に
登山に
出かけたあと
行方が
分からなくなっていた
島根県の
土木部長の
男性が、
22日昼すぎ、
13日ぶりに
見つかり、
救助されました。
消防によりますと、けがをして
衰弱しているものの
命に
別状はないということです。
救助されたのは、
島根県の
土木部長の
冨樫篤英さん(
53)です。
冨樫さんは、
今月8日、
奈良県天川村の
登山口から
大峰山系の
弥山に
入りましたが、
翌日、
山頂の
山小屋で
目撃されたのを
最後に
行方が
分からなくなりました。
警察や消防は家族からの通報を受けて今月12日から捜索しましたが手がかりが見つからず、20日で捜索を打ち切っていました。
警察などによりますと、22日正午すぎ、弥山の山頂にある山小屋から「登山客がけがをしている男性を見つけた。男性は救助を求めている」と警察に通報があり、午後2時すぎに、奈良県の防災ヘリコプターが男性を救助し、冨樫さんと確認したということです。
冨樫さんはけがをしていて病院に運ばれ手当てを受けていますが、消防によりますと衰弱しているものの意識はあり、命に別状はないということです。
救助されたのは、最後の目撃情報から13日ぶりで、警察は冨樫さんから話を聞いて、どのように過ごしていたかなど詳しい状況を調べることにしています。
発見時「頭から血を流し立っていた」
警察によりますと、冨樫さんを見つけたのは登山をしていた大阪府吹田市の48歳の男性で、警察に対し「弥山の栃尾辻の登山道で、リュックサックを背負い登山用のカッパを着た男性が頭から血を流して立っていました。声をかけると、『私は冨樫といいます。2週間、遭難していました。崖の下からはい上がってきました。助けてください』と話しかけてきました」と、当時の状況を説明したということです。