政府は、
天皇陛下の
生前退位などについて
検討する
有識者会議の
初会合の
議事概要を
公表し、メンバーから、スピード
感を
持った
検討を
求める
意見や、
長所や
短所を
虚心に
検討する
必要があるという
指摘が
出されたことが
明記されています。
政府は、
天皇陛下の
生前退位などについて
検討する
有識者会議が、
今月17日の
初会合で、
発言者の
名前を
明らかにしない
形で
会議の
議事概要を
公開することを
確認したことを
受けて、
24日、
総理大臣官邸のホームページで
初会合の
議事概要を
公表しました。
それによりますと、自由討議でメンバーから、「この問題には国民が高い関心を示しており、国民の間にもいろいろな考えがあると思われる。この会議の役割としては、論点や課題を明確に示すことが重要だ」という指摘が出されたことが明記されています。また、「ご高齢となった陛下のご事情を鑑みるとき、慎重さを旨としながらも、何よりもスピード感を持って検討を進めることが重要だ」という意見や、「専門家の意見を伺い、長所や短所を虚心に検討することが必要だ」という指摘も出されました。
さらに座長に就任した経団連の今井名誉会長が、専門家からヒアリングを行い、国民世論も踏まえて提言を取りまとめる方針を示し、次回、今週27日の会合で、天皇陛下のご公務の状況などについて政府側から説明を受けるとともに、ヒアリングを行う専門家を選ぶことが確認されたとしています。
官房長官「情報発信に努めている」
菅官房長官は午前の記者会見で、「公表した議事概要は、当日の主要な議論を網羅したものだと思っており、政府としては情報発信に努めている」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、記者団が「有識者の発言が匿名で紹介されているのはなぜか」と質問したのに対し、「静かな環境で議論を進めていくことが大事なのではないか」と述べました。