▽(21日)富山市の五本幸正議員は、平成25年9月に開いた市政報告会での「会場費」や「茶菓子代」の名目で政務活動費37万5000円を受け取りましたが、政務活動費では支出できない焼酎などのアルコールが含まれていて不適切だったとして、全額を返還したことを明らかにしました。
▽(18日独自)那覇市の花城正樹議員は、ことし3月、3日間の日程で栃木県などでの視察に参加した際の旅費として8万1700円の政務活動費を支出していましたが、実際には初日の視察を欠席し、東京で開かれた民進党の結党大会に参加していたことがわかりました。政務活動費の使途を定めた市議会の手引きでは、政党活動への支出は不適切とされています。花城議員は取材に対し、事実関係を認め、「認識が甘かった。市と協議して返還したい」と話しています。
全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡弁護士は「那覇市議会は出張報告書の提出を義務づけておらず、透明性を確保する観点から対応は不十分だ」と指摘しています。
▽(18日)石川県の七尾市議会の会派、等政会は、議員4人が徳島県阿南市に視察に行った際のレンタカー代3万7260円を旅費として政務活動費から支出していましたが、同じ平成27年度の収支報告書で、現地で受け取った領収書をもとに二重に政務活動費の支出を計上していました。等政会は収支報告書を修正し、二重に計上していた分を市に返還したということです。等政会の会長を務める石川邦彦議員は「公金にもかかわらず、うっかりと二重に計上してしまい、申し訳ない思いです。二度とこうしたことがないよう、今後は会派全員でチェックしていきたい」と話しています。
▽(17日)石川県の珠洲市議会の森井洋光議員と小泊辰男議員、それに向山忠秀議員の3人は、平成23年度と24年度に、自民党珠洲支部の事務所使用料として受け取った政務調査費28万円を、別の目的のためにプールしていたということです。東日本大震災の被災地や原発を視察するための費用に充てるためだったとしていて、一部は志賀原発や福井県の美浜原発への視察に使われたということですが、会派と議員が議会事務局に相談したところ、不適切な支出と指摘を受けたということです。このため今月14日に収支報告書を修正し、過去に政務活動費で支出できるのに自分たちで負担していた費用をプールしていた金額から差し引いた22万円余りを市に返還したと言うことです。森井議員は「何か勉強会をしようというのが始まりで、カネを捻出してずっとプールしていた。遊ぶカネだとか不正という感覚はなかったが、深く反省しています」と述べました。
返還の動き
▽(21日)大阪市の梅園周議員は、平成23年9月以降およそ5年間にわたって、車のリース代の半分にあたるおよそ2万7000円を毎月、政務活動費から支出していましたが、「妻が買い物などの私的な用事で車を使ったこともあった。市民に疑念や不信を抱かせてしまった」として、返還する考えを明らかにしました。
▽(21日)富山市の五本幸正議員は、平成25年9月に開いた市政報告会での「会場費」や「茶菓子代」の名目で政務活動費37万5000円を受け取りましたが、政務活動費では支出できない焼酎などのアルコールが含まれていて不適切だったとして、全額を返還したことを明らかにしました。
▽(18日独自)那覇市の花城正樹議員は、ことし3月、3日間の日程で栃木県などでの視察に参加した際の旅費として8万1700円の政務活動費を支出していましたが、実際には初日の視察を欠席し、東京で開かれた民進党の結党大会に参加していたことがわかりました。政務活動費の使途を定めた市議会の手引きでは、政党活動への支出は不適切とされています。花城議員は取材に対し、事実関係を認め、「認識が甘かった。市と協議して返還したい」と話しています。
全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡弁護士は「那覇市議会は出張報告書の提出を義務づけておらず、透明性を確保する観点から対応は不十分だ」と指摘しています。
▽(18日)石川県の七尾市議会の会派、等政会は、議員4人が徳島県阿南市に視察に行った際のレンタカー代3万7260円を旅費として政務活動費から支出していましたが、同じ平成27年度の収支報告書で、現地で受け取った領収書をもとに二重に政務活動費の支出を計上していました。等政会は収支報告書を修正し、二重に計上していた分を市に返還したということです。等政会の会長を務める石川邦彦議員は「公金にもかかわらず、うっかりと二重に計上してしまい、申し訳ない思いです。二度とこうしたことがないよう、今後は会派全員でチェックしていきたい」と話しています。
▽(17日)石川県の珠洲市議会の森井洋光議員と小泊辰男議員、それに向山忠秀議員の3人は、平成23年度と24年度に、自民党珠洲支部の事務所使用料として受け取った政務調査費28万円を、別の目的のためにプールしていたということです。東日本大震災の被災地や原発を視察するための費用に充てるためだったとしていて、一部は志賀原発や福井県の美浜原発への視察に使われたということですが、会派と議員が議会事務局に相談したところ、不適切な支出と指摘を受けたということです。このため今月14日に収支報告書を修正し、過去に政務活動費で支出できるのに自分たちで負担していた費用をプールしていた金額から差し引いた22万円余りを市に返還したと言うことです。森井議員は「何か勉強会をしようというのが始まりで、カネを捻出してずっとプールしていた。遊ぶカネだとか不正という感覚はなかったが、深く反省しています」と述べました。
情報公開の動き
▽(21日)静岡県の藤枝市議会は、21日からインターネットで政務活動費の領収書の公開を始めました。藤枝市議会では年間に議員1人当たり30万円の政務活動費を交付していて、昨年度は22人の議員に合わせて660万円を交付し、このうち635万円余りが支出されています。これまでにもインターネットで会派別の収支報告書と明細を公開していましたが、透明性を高めるため、領収書も公開することにしたもので、議会事務局は「各地で不正が相次ぎ、市民の関心が高まっている。積極的に公開することでさらに透明性を高めたい」としています。
▽(18日)岐阜市議会の議会事務局は、議員が政務活動費を請求するための領収書を偽造したり、視察にかかった費用の領収書を添付せず実際より高い宿泊費を請求したりする不正が相次いでいることから、議会の全員協議会で透明性を高めるための新たな提案をしました。領収書を紛失した際に自己申告で請求できる明細書の廃止や、収支報告書や領収書をホームページで公開することなどで、市民の意見をもとに立案したということです。議会として議論を重ねたうえで、来月の定例市議会の最終日までに運用を見直したいとしています。
公費見直しの動き
▽(21日)政務活動費の不正が相次ぐ富山市議会は、議員報酬とは別に本会議などに出席した議員に支給されている1日4000円の交通費などの手当を廃止することで合意しました。21日の会合では、出席した議員から「必要ない」「中核市のうち半数近くが支給しておらず、全国的にも廃止されている」といった意見が相次ぎました。
▽(20日)岡山市議会の政務活動費は議員1人当たり月13万5000円で、政令指定都市の中では2番目に低く、市議会は「十分な調査活動ができない」として市に増額を求めていましたが、検討を行った市の審議会は、増額は認められないとする答申をまとめました。審議会では、委員から「ほかの都市との比較だけでは金額を上げる根拠にならない」「政務活動費の使いみちをホームページで公開するなど透明性を確保する取り組みができていない」といった意見が出ていました。さらに答申には、市議会に対し、政務活動費の透明性を高める努力を求める意見が添えられました。
これについて「市民オンブズマンおかやま」の光成卓明代表は、「なぜ増額が必要なのか議会から説明がなく、この結論は当然だと思う。政務活動費は当然の権利だという意識が議員に強いと感じていて、その認識は改めてほしい」と述べました。そのうえで、領収書を閲覧するには平日に市議会に出向かねばならず、コピー代も必要だと指摘し、「市民一人一人がチェックできるよう、ホームページでの公開を求めていきたい」と述べました。
一方、市議会の宮武博議長は「市の発展のために額を見直してほしかったが、審議会の答申を謙虚に受け止めていかなければならない」と述べました。そのうえで、透明性の確保を求められたことについて、「議会として検討していきたい」と話していました。