東京電力福島第一原発の
事故で、
今も
全域に
避難指示が
出されている
福島県大熊町で、
時間の
経過とともに
傷みが
進んだ
電気設備の
改修作業の
様子が
公開されました。
東京電力福島第一原発の
事故で
避難指示が
出されている
地域のうち、
大熊町や
双葉町などの
放射線量が
最も
高い
帰還困難区域では、
住民が
避難したあと、
電気設備が
長期間手つかずとなり、
傷みが
進んでいますが、
放射線量が
高いため
改修工事が
遅れていました。
25日、このうち大熊町で東北電力による改修作業の様子が公開されました。福島第一原発にほど近い夫沢地区では作業員があらかじめ放射線量を測定し、安全を確認したうえで、高所作業車を使って地震の揺れでひびが入るなどした電線を電柱に固定する器具を交換しました。また、別の地区では一時的に電流を止める「開閉器」と呼ばれる器具がさびていたため取り外したりしていました。
東北電力によりますと、帰還困難区域では、今もおよそ1万2000戸で電気が使えない状態だということです。東北電力相双営業所配電技術サービス課の佐河幹雄課長は、「住民がいつでもこの地域に戻って来られるよう、安心して電気が使えるための準備を進めていきます」と話していました。